競合3社の動きを調べて比較の表にまとめ、社内で配る資料の形にするまでに、半日がまるごと消えることがあります。生成AIのチャットに聞いても要点が返るだけで、資料は自分で作り直すことになります。
その作業ごと引き受けるサービスの1つがManusで、指示を受けると自分で手順を組み立て、成果物にして返します。料金はクレジットという前払いの単位なので、月額だけでは、どれだけ動かせるのかが読み取れません。
この記事では、Manusが動く仕組みと出来上がるもの、料金とクレジットの決まり、入力した内容の扱い、使う前に決めておくことまでをご紹介します。
Manusとは、指示を受けると自分で計画を立てて作業を進め、成果物まで作って返すサービスです。公式の日本語のドキュメントは、自身の位置づけを1文で次のように書いています。
Manus AI は、タスクを完了し、結果を出すように設計された自律的な汎用 AI Agent です。
出典:Manus 公式ドキュメント「ようこそ」(2026年9月22日確認)(新しいタブで開く)
公式サイトの日本語のページも、「リサーチも資料も実装も、成果物として届ける汎用AIエージェント」という見出しを置いています。届くものが答えの文ではなく成果物であることを、前に出した書き方です(Manus 公式サイト)。
チャットの生成AIとの違いは、返ってくるものの形にあらわれます。チャットは問いへの答えを文章で返しますが、Manusはサンドボックス(=外部から切り離された作業用の環境)の中で手を動かし、資料やファイルの形にして返す作りになっています。
なお、提供元の法人名と所在地は公式ページの文字情報から確かめられず、公式サイトのフッターにあるのは「© 2026 Manus AI」という著作権の表示だけでした。指示を受けて自分で作業を進める仕組みそのものを先に知りたい場合は、AIエージェントとはから読むと、この記事の話がつながります。
Manusは、どこで動いているのでしょうか。公式の日本語のドキュメントは、Manusが動く場所と、そこで何ができるのかを続けて書いています。
完全なサンドボックス環境で動作します。これは、Manus AI が独立して作業し、長期的なタスク全体でコンテキストを記憶し、ユーザーが細部まで管理することなく、実稼働可能な結果を提供できることを意味します。
出典:Manus 公式ドキュメント「ようこそ」(2026年9月22日確認)(新しいタブで開く)
英語のドキュメントは、このサンドボックスに何が含まれるのかを4つ挙げていて、インターネットへの接続、消えないファイル、ソフトウェアの導入、道具の自作が並んでいます。人が横に付いて1手ずつ指示しなくても進む作りなので、途中の判断も自分で行うことになります。
もう1つ、料金に直結する分かれ目がモードです。公式ヘルプセンターは、軽いやり取りのためのChat Modeと、作業を任せるためのAgent Modeを分けて説明しており、クレジットを消費するかどうかもここで変わります。
Manus 公式ヘルプセンター「What are the differences between Chat mode and Agent mode?」から写した(2026年9月22日確認)
| モード | 何に向くか | 扱えるもの | クレジットを消費するか | 使えるモデル |
|---|
| Chat Mode | その場で答えがほしい軽いやり取り | 画像・PDF・テキストファイルの読み取りと、オンラインの検索 | 消費しない | FreeとProのどちらでも使える |
| Agent Mode | 手順の多い作業を任せて成果物を受け取ること | ウェブサイト・スライド・動画・モバイルアプリの作成 | 消費する | FreeはManus 1.6 Lite、ProはManus 1.6・Manus 1.6 Max・Manus 1.6 Lite |
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表のとおりChat Modeはクレジットを消費しないため、答えの精度を見るだけなら残高は減りません。実際に作業を任せるのはAgent Modeの側で、ここから先が有料の範囲にかかってきます。
Manusは、どのような成果物を作れるのでしょうか。公式サイトの日本語のページには、スライド作成、ウェブサイト作成、Wide Research、デザイン、ゲームを作る、定期タスク、コネクタ連携、Manus ブラウザオペレーター、Mail Manus、Slack統合といった名前が並んでいます。いずれも、調べた結果を文章で返すのではなく、形のあるものを届けるという方向でそろっています。公式サイトは「サンドボックス操作からAIが実成果物を作成し、直接ユーザーに届ける」とも書いています(Manus 公式サイト)。
任せる範囲が広いので、プロンプト(=AIへ入力する文)の書き方で結果が変わります。何を作ってほしいのかが決まっていないまま投げると、調べただけで止まったり、想定と違う形の資料が返ってきたりするので、次の順で入力の内容を組み立てることになります。
- 受け取りたい成果物の形を先に書く。比較の表なのか、スライドなのか、ウェブページなのかを指定する
- 前提になる背景を2文ほどで添える。誰に向けた資料で、いつ使うのかを書く
- 見てほしい観点を箇条書きで並べる。料金、機能、対応言語のように、そろえたい列を指定する
- 参考にしてほしいページのURLを渡し、そこから外れる情報を使うかどうかを書く
成果が届くまでにどれくらいの時間がかかるのか、どの程度の品質で返ってくるのかは、公式ページに書かれていません。無料の範囲でタスクを一度流してみて、手元の業務に合うかどうかを見るほうが早いと考えられます。
Manusの料金は、どのように表示されているのでしょうか。公式ヘルプセンターの料金の記事に出ている金額は米ドルの表示で、日本円の表示と消費税の扱いは書かれていません。そのため、表の税の列は「記載なし」としています。
Manus 公式ヘルプセンター「What is the current membership pricing for Manus?」から写した。円換算は添えていない。換算に使う為替と日付を公式の資料で確かめられないためである(2026年9月22日確認)
| プラン名 | 月額 | 税の表記 | 年払いの割引 | 無料の枠 | 使える機能 |
|---|
| Free | $0/month | 記載なし | 記載なし | 毎日300クレジット・同時実行1件 | Chat Modeと、Agent ModeのManus 1.6 Lite |
| Pro(下の段) | Starting from $20/month | 記載なし | 年払いで17%割引 | 記載なし | 月4,000クレジット以上・同時実行20件 |
| Pro(上の段) | Starting from $40/month | 記載なし | 年払いで17%割引 | 7日間の無料トライアル | 月8,000クレジット以上・同時実行20件 |
| Team | Starting from $20 per seat/month | 記載なし | 年払いで17%割引 | 記載なし | Proの内容に、SSO・チームの分析・アクセス制御 |
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年払いの割引は割合だけが書かれていて、割引後の金額は載っていません。公式ヘルプセンターの記事は、末尾で「Everything is subject to what is displayed on the actual pricing page.」と断っています。訳すと、すべては実際の料金ページに表示されている内容に従うという意味です。
日本語の解説記事3件では、料金表のプラン名が1件もそろっていませんでした。金額の桁は近いものの、段の呼び名と段の数が媒体ごとに違うので、社内の稟議に使う数字は公式のページで取り直すことになります。
クレジット(=使った分だけ減る前払いの単位)は、月額の数字だけでは読み取れない「どれだけ動かせるか」を決めている部分です。公式ヘルプセンターは、クレジットが減る原因を3つに絞って挙げており、LLM(=大量の文章で学習した言語予測AI)のトークン、仮想マシン、第三者のAPIが並んでいます。
いつ減るのかについても、同じページが範囲を限って書いています。原文は「Credits are only consumed during active task processing.」です。クレジットが消費されるのは、タスクが実際に処理されているあいだだけです。
終わったタスクを置いたままにしても減らないので、成果物を消して節約するという運用は要りません。複数の種類のクレジットを持っている場合に、どれから減っていくのかも決まっています。
Manus 公式ヘルプセンターの「event credits > daily credits > monthly credits > add-on credits > free credits」という並びを写した(2026年9月22日確認)
| 減る順番 | クレジットの種類 |
|---|
| 1 | イベントで配られたクレジット |
| 2 | 毎日入るクレジット |
| 3 | 毎月入るクレジット |
| 4 | 追加で購入したクレジット |
| 5 | 無料のクレジット |
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Freeでは毎日300クレジットが入り、同時に動かせるタスクは1件で、有料の段では同時実行が20件になります。1回のタスクで何クレジット減るのかは公式ページに書かれていないので、月にいくらかかるのかは、無料の範囲で数日分の記録を取ってから見積もることになります。
社内の情報を入れてよいかどうかを判断するために、公式ヘルプセンターが何を書いているかを並べました。守りとして挙がっているのは技術・組織・物理の3つで、そのうえで、できないことも書かれています。
2026年9月22日に公式ヘルプセンターを開いて写した。入力した内容をモデルの学習に使うかどうかは、記事が表示されなかったため空欄にせず「記載を確かめられていない」と書いている
| 項目 | 公式ヘルプセンターの記載 | 出どころ |
|---|
| 技術の守り | 現代的なセキュリティ技術で、許可のない利用や開示からデータを守る | How can Manus ensure the security of user information? |
| 組織の守り | 社内の規程と手順を置き、扱える人を限る | 同じページ |
| 物理の守り | 施設と機器を守る措置を取る | 同じページ |
| 言い切っていないこと | 「no online service can be 100% secure」と書き、完全な安全は保証していない | 同じページ |
| 使う側の備え | 強いパスワードと、2要素認証の利用をすすめている | 同じページ |
| モデルの学習 | 記載を確かめられていない | 該当するヘルプの記事を開いたが404で表示されなかった |
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学習に使うかどうかの記載を確かめられていないので、社外に出せない情報を入れてよいとは言えません。社内で線を引くときは、固有名と数字を伏せた形で試し、そのうえで扱ってよい範囲を決めるほうが安全だと考えられます。
自分で計画を立てて進むため、途中の判断を人が見ていない状態になり、出てきたものを読み直す手間は使う側に残ります。日本語の解説記事3件のうち2件も、事実の確認を注意点の1つとして挙げています。
公式ヘルプセンターの記載と、日本語の解説記事3件が挙げていた注意点からまとめた(2026年9月22日確認)
| 決めること | なぜ要るか | どこで確かめるか |
|---|
| 成果物を誰が読み直すか | 途中の判断を人が見ていないので、事実の確認は受け取った側の作業になる | 出てきた資料と、指示に入れた参考ページ |
| 入れてよい情報の線 | 公式ヘルプセンターが完全な安全を保証しておらず、学習の扱いも確かめられていない | 社内の情報の取り扱いの規程 |
| 月にいくらまで使うか | 1回のタスクで減るクレジットの量が公式ページに書かれていない | 設定の画面にある利用の履歴 |
| どのモードで試すか | Chat Modeはクレジットを消費せず、Agent Modeは消費する | 公式ヘルプセンターのモードの記事 |
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Manusは、公式ドキュメントが「タスクを完了し、結果を出すように設計された自律的な汎用 AI Agent です。」と書くサービスで、サンドボックスの中で手を動かし、資料やファイルの形にして返します。チャットの生成AIと比べたときの違いは、返ってくるものが答えの文ではなく成果物であるところにあります。
料金に直結するのはモードの選び方で、Chat Modeはクレジットを消費せず、Agent Modeで動いているあいだだけ残高が減ります。減る原因として公式ヘルプセンターが挙げているのは、LLMのトークン、仮想マシン、第三者のAPIの3つです。
公式ヘルプセンターに出ている月額は、Freeが$0/month、Proが$20/monthからと$40/monthから、Teamが1席あたり$20/monthからで、有料の3つには年払いで17%の割引が付きます。いずれも2026年9月22日に開いて写した値で、円換算は添えていません。
公式ページで確かめられなかったものが4つあり、提供元の法人名と所在地、年払いの割引後の金額、日本円の表示と消費税の扱い、入力した内容をモデルの学習に使うかどうかです。契約の前には、この4つを料金ページと利用の規約で確かめることになります。
次に読む記事は目的によって分かれます。指示を受けて自分で作業を進める仕組みそのものを知りたい場合はAIエージェントとはへ進みます。ウェブを探して答えるサービスを比べたい場合はAI検索エンジンの比較が続きを受け持っています。自社のページをAIの回答に出したい場合は、AIO対策とはが入り口になります。
社内のどの業務をAIへ任せるかで迷う場合の相談は、お問い合わせのフォームで受け付けています。
Manus AIは無料で使えますか。
Freeの段があります。公式ヘルプセンターによると、$0/monthで毎日300クレジットが入り、同時に動かせるタスクは1件で、Agent ModeではManus 1.6 Liteを使えます。Chat Modeはクレジットを消費しません。
Manus AIの料金はいくらですか。
公式ヘルプセンターに出ている月額は、Freeが$0/month、Proが$20/monthからと$40/monthから、Teamが1席あたり$20/monthからです。有料の3つには年払いで17%の割引が付きますが、割引後の金額は書かれていません。
Manus AIはChatGPTと何が違いますか。
返ってくるものの形が違います。ChatGPTは問いへの答えを文章で返しますが、Manusはサンドボックスの中でウェブを見たりファイルを作ったりして、資料やウェブサイトなどの成果物にして返す作りです。
クレジットはどういうときに減りますか。
Agent Modeでタスクが処理されているあいだだけ減ります。公式ヘルプセンターは「Credits are only consumed during active task processing.」と書いており、終わったタスクを置いたままにしても減りません。
Manus AIは日本語で使えますか。
公式サイトと公式ドキュメントに日本語のページがあり、定義や機能の説明も日本語で読めます。対応している言語の一覧は、公式ページの文字情報からは見つけられませんでした。
入力した内容はAIの学習に使われますか。
確かめられていません。該当する公式ヘルプセンターの記事を開いたところ404で表示されなかったため、この記事では扱いを書いていません。社外に出せない情報は、伏せた形で試すことになります。