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GLOSSARY

AI検索

生成AIを使って答えを導く検索の総称。

エーアイけんさく11分で読めます

AI検索とは何か

AI検索は、生成AI(=文章や回答を自動で作り出すAI)を用いて利用者の問いに答える検索体験の総称です。生成AI検索とほぼ同義で、検索結果上部に出る要約(AI Overviews)、対話しながら答えを返すAIアシスタント、出典付きで回答する対話型検索サービスなどをまとめて指すときに使います。従来のキーワード検索が「関連ページのリンクを並べ、読むページは利用者が選ぶ」方式だったのに対し、AI検索は「問いを理解し、複数の情報源を統合して答えそのものを提示する」方式を広くまとめた呼び方です。

当ラボでは、これらをまとめて「AI検索」と呼び、その中での見つけられ方可視性=どれだけ引用・言及され見つけてもらえるか)を高める取り組みを AIO(AI最適化)/LLMO(大規模言語モデル最適化)として研究しています。個別のサービス名や技術に細かく分けて考えるより、「AIが問いに答える検索体験」という一つの傘で捉えることで、対策の全体像を見失わずに済みます。

AI検索が包括するもの

AI検索は幅の広い総称で、形態の異なるいくつかの体験を包括します。呼び名や実装は違っても、「生成AIが問いを理解し、情報を統合して答えを返す」という芯は共通です。

呼び名や実装は違っても「生成AIが問いを理解し統合して答える」点は共通。まとめて AI検索と呼びます。
形態中身代表例のイメージ
AI Overviews検索結果の上部にAIが生成する要約を差し込む検索結果ページ内に答えの要約が出る
AIアシスタント対話しながら問いに答え、追加の問いを重ねられるチャット形式で深掘りしていく
対話型検索サービス出典を添えて答えを返す検索特化のサービス答えと引用元リンクが併記される

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なぜ重要か可視性という新しい物差し)

AI検索が広がると、企業の見つけられ方は「検索結果に上位で並ぶこと」から「AIの答えの中で引用・言及されること」へと重心が移ります。利用者がリンクを開かずAIの要約で用を済ませる場面(ゼロクリック=サイトへ遷移しない状態)が増えるほど、検索順位やクリック数だけを追う発想では自社の存在感を取りこぼします。AI検索時代の可視性は、順位ではなく「答えの根拠として選ばれているか」で測るべきものになります。

可視性を捉える鍵は「引用」と「言及」です。引用は、AIの答えの中で出典として自社のページが明示的に参照されること。言及は、リンクが張られなくても答えの文中で自社名・製品名が触れられることです。どちらもクリック数には現れにくいため、AI検索時代は従来のアクセス解析とは別の物差しで存在感を測る必要があります。

当ラボの立ち位置

当ラボは、日本語のAI検索において自社や各情報源がどれだけ引用・言及されるか可視性)を継続測定し、その結果を公開する研究拠点として立っています。どの情報源が答えに引用されやすいのか、どんな書き方・構造が引用率(=答えに出典として現れる割合)を高めるのかを実測し、AIO/LLMO の打ち手が本当に効くのかを事実で検証します。「こうすれば引用される」という通説を鵜呑みにせず、実測に基づいて確かめる——それが当ラボの基本姿勢です。

  • 可視性の実測:主要な問いに対し、どの情報源がAIの答えに引用・言及されているかを継続的に計測します。
  • 施策の検証:結論先出し・数値と出典・抜き出しやすい構造・構造化データといった打ち手が引用率に効くかを事実で確かめます。
  • 知見の公開:日本語AI検索の引用のされ方について、実測に基づく知見を用語集・レポートとして共有します。

引用と言及の違いを押さえる

AI検索での可視性を測るには、「引用」と「言及」を分けて捉えることが役立ちます。引用は、AIの答えの中で自社ページが出典として明示的に参照され、多くはリンクが添えられる状態です。言及は、リンクは張られなくても、答えの文中で自社名・製品名・サービス名が触れられる状態です。ブランドを知ってもらう観点では言及にも価値があり、根拠として選ばれ流入につながる観点では引用が重要になります。どちらか一方だけでなく、両方を可視性の要素として扱うのが実務的です。

AI検索の可視性は「引用」と「言及」の二本立てで捉えます。どちらもクリック数には現れにくいです。
種類中身主な価値測り方の
引用出典として参照され、多くはリンクが添う根拠として選ばれ、信頼と流入につながる答えに自社ページが出典で現れた回数・割合
言及リンクなしで答えの文中に名が出るブランド認知・第一想起につながる答えの文中に自社名が現れた回数・割合

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AI検索と従来検索の共存

AI検索が広がっても、従来のキーワード検索が消えるわけではありません。利用者は、明確な一つの答えが欲しいときはAI検索を、複数の選択肢を自分で見比べたいときは従来検索を、といった具合に使い分けます。企業側も、どちらか一方に賭けるのではなく、両方で見つけてもらえる整備を進めるのが現実的です。幸い、AIも従来の検索エンジンもWeb上の情報を取得して読む点は共通で、機械が正確に読める構造や信頼される一次情報は、両方に同時に効きます。土台は共通、上乗せだけが異なる、という関係です。

  • 共通の土台:正確な一次情報・明快なサイト構造・機械可読な記述・信頼される情報源であること。
  • AI検索側の上乗せ:結論先出し・抜き出しやすい段落・Q&A形式・答えの一節で自社が伝わる工夫。
  • 計測の使い分け:従来検索はクリック・順位、AI検索は引用・言及の可視性、と別々の物差しで測ります。

よくある誤解・注意点

AI検索時代に企業が持つべき視点

AI検索の広がりは、企業に「見つけられ方の再定義」を迫ります。これまでは、検索結果で上位に出てクリックされ、自社サイトへ来訪してもらう——という一本道でした。AI検索時代には、これに「AIの答えの中で引用・言及され、AIを通じて利用者に届く」という第二の経路が加わります。二つの経路は排他ではなく重なり合い、どちらでも見つけてもらえる状態を作ることが、存在感を保つ条件になります。ここで視点を切り替えられないと、サイト訪問数の目減りだけを見て「集客が落ちた」と誤認し、AIを通じて実は届いている分を取りこぼしてしまいます。

AI検索時代は従来の視点を捨てるのではなく、引用・言及という新しい経路を上乗せして二本立てで捉えます。
問い従来の答え方AI検索時代の答え方
成果は何で測るかクリック数・訪問数・検索順位それに加え、引用・言及という可視性
誰に読まれるか検索した人間人間に加え、答えを組み立てるAI
何を整えるか順位を上げる施策順位に加え、引用されやすい中身と構造

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この二本立ての視点を持てば、施策の優先順位も落ち着いて決められます。従来検索とAI検索の土台は共通(正確な一次情報・機械可読な構造・信頼される情報源)なので、まず土台を固めれば両方に効きます。そのうえで、AI検索側の上乗せ(結論先出し・抜き出しやすい構造・引用されやすい書き方)を足し、可視性を計測しながら回していく——この順序が、限られた工数を無駄なく使う道筋になります。当ラボは、この道筋を日本語の実データで裏づけ、企業が迷わず進めるようにすることを目指しています。

実務での取り組み方

  1. 現状把握:主要な問いをAI検索に投げ、自社が引用・言及されているか、競合はどの情報源で引用されているかを確認します。
  2. 中身を一次情報で強くする:自社の調査・実績・専門知見を載せ、他所の焼き直しにしません。引用に足る独自性を用意します。
  3. 書き方を整える:結論先出し・数値と出典の明記・1見出し1論点・Q&A形式で、AIが抜き出しやすい形に本文を組み直します。
  4. 機械可読性を上げる:構造化データを付与し、AI・検索エンジンがページの意味を誤解なく読める状態にします。
  5. 可視性を計測して更新する:クリック数だけでなく引用・言及の有無と割合を継続測定し、効いた施策を残しながらモデル更新に合わせて回し続けます。

日本語のAI検索を測る必要があるのか

AI検索の引用傾向は、言語や地域によって異なりえます。英語圏で観察された「こう書けば引用される」という知見が、日本語のAI検索にそのまま当てはまるとは限りません。日本語の情報源はどのような書き方・構造だと引用されやすいのか、どの分野で引用が起きやすいのか——これは日本語の実データで測らなければ分かりません。当ラボが日本語のAI検索に絞って可視性を継続測定しているのは、海外の一般論の輸入では捉えきれない、日本語圏ならではの引用の実態を事実で押さえるためです。

  • 言語差を測る:日本語のAI検索で、どんな情報源・書き方が引用されやすいかを英語圏の通説と切り離して実測します。
  • 分野差を測る:業種・テーマによって引用の起きやすさや引用元の傾向が異なるため、分野ごとに可視性を捉えます。
  • 時間変化を測る:モデル更新で引用傾向は動きます。定点観測で変化を捉え、施策の見直しにつなげます。

こうした実測を積み重ねることで、「AI検索で見つけてもらうにはこうすればよい」という助言を、印象論ではなく事実に基づいて示せるようになります。当ラボの用語集やレポートは、この実測から得た知見を土台に、企業がAI検索時代の可視性をどう高めるかを具体的に示すことを目的にしています。通説を鵜呑みにせず、日本語の実データで確かめ、更新し続ける——それがAI検索という新しい領域に向き合う当ラボの基本姿勢です。

用語の位置関係を整理する

AI検索の周辺には似た言葉が多く、混同されがちです。整理すると、「AI検索」と「生成AI検索」はほぼ同義で、生成AIで問いに答える検索体験そのものを指す総称です。一方、「AIO」「LLMO」「GEO」は、その体験の中で自社を見つけてもらうための最適化を指す言葉で、体験そのものではなく取り組みの側にあります。さらに「引用」「言及」「可視性」は、その最適化の成果を測るための概念です。体験を指す語・最適化を指す語・成果を測る語を分けて捉えると、議論が噛み合いやすくなります。

  • 体験を指す語:AI検索・生成AI検索(=生成AIで問いに答える検索体験そのもの)。
  • 最適化を指す語:AIO・LLMO・GEO(=その体験の中で見つけてもらうための取り組み。用語は未標準化)。
  • 成果を測る語:引用・言及・可視性(=最適化が効いているかを測る概念)。

よくある質問(FAQ)

AI検索と生成AI検索は違うものですか?

ほぼ同義です。AI検索は、AI Overviews・AIアシスタント・対話型検索サービスなど、生成AIで問いに答える検索体験をまとめて指す総称で、生成AI検索という言い方とほぼ同じ意味で使われます。

AI検索での「可視性」とは何ですか?

AIの答えの中で自社がどれだけ引用・言及され、見つけてもらえるかの度合いです。引用は出典として参照されること、言及は文中で触れられることを指します。どちらもクリック数には現れにくいため、別の物差しで測ります。

AI検索が広がるとSEOは不要になりますか?

なりません。AI検索も結局はWeb情報を取得して読むため、機械が正確に読める構造が整っているほど引用されやすくなります。従来検索とAI検索は当面共存し、両にらみの整備が要ります。

当ラボはAI検索について何を研究していますか?

日本語のAI検索で各情報源がどれだけ引用・言及されるか可視性)を継続測定し、どんな書き方・構造が引用率を高めるかを実測しています。通説を鵜呑みにせず、事実で施策の効果を確かめるのが基本姿勢です。

AI検索と AIO・LLMO はどういう関係ですか?

AI検索は「生成AIで問いに答える検索体験そのもの」を指す総称で、AIO・LLMO は「その体験の中で見つけてもらうための最適化」を指す言葉です。体験を指す語と、最適化の取り組みを指す語なので、そもそも指しているものの層が異なります。混同すると議論が噛み合わなくなります。

関連する出典

この記事の根拠にした一次情報(=発表元がみずから出している資料)です。

  1. Google 検索セントラル: AI features and your website(新しいタブで開く)https://developers.google.com/search/docs/appearance/ai-features
  2. OpenAI: Introducing ChatGPT search(新しいタブで開く)https://openai.com/index/introducing-chatgpt-search/

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