Copilotとは、Microsoftが提供する生成AIアシスタントのブランド名(総称)です。Microsoftの公式ページは「Copilot は会話型の AI アシスタントです」と説明しています。名前は同じでも、日常向け・仕事向け・開発者向けで製品も料金も分かれています。
社内で導入の要望が出たとき、どの製品の話かを確かめるには何を見ればよいでしょうか。3つの製品の違い、無料版の範囲、個人向けと法人向けの料金、GitHub Copilotとの違いを解説します。料金は2026年9月29日時点の公式ページにある米ドル建ての額です。
「Copilot」の名前が付いたサービスは複数あり、まず押さえたいのは、対象になる利用者と、動く場所が製品ごとに違う点です。
図1:同じCopilotの名前でも、対象と料金体系が異なる3製品に分かれる。
拡大 出所:GMO AI検索ラボ- 日常向けのMicrosoft Copilot。質問への回答や文章の下書きを行う会話型のAIアシスタントで、ブラウザやアプリで使います
- 仕事向けのMicrosoft 365 Copilot。Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teamsの中で動き、社内のメールや文書を根拠に答えます
- 開発者向けのGitHub Copilot。コードエディタやGitHubの画面の中で、コードの補完や実装の提案を行います
この記事は、日常向けのMicrosoft Copilotと、そこから分かれる有料プランを中心に扱います。Microsoft Copilotは、検索エンジンのBingで集めたWebの情報を、LLM(大規模言語モデル=大量の文章で学習した言語予測AI)が読んで回答にまとめます。
結論から言えば、無料版はサインインしなくても、Webブラウザ、Microsoft Edge、パソコンやスマートフォン・タブレットのアプリから、チャットで使い始められます。
図2:サインインなしで基本機能を試し、必要に応じて利用枠を広げる流れ。
拡大 出所:GMO AI検索ラボMicrosoftのサポートページは、サインインは必須ではないとしたうえで、サインインすると次の機能が使えると案内しています。
- チャットの履歴
- 画像生成
- サインインしない場合より長い会話(公式に回数などの数値の記載なし)
- 音声でのやり取り
無料版は主にWebの情報を根拠に答え、WordやExcelの中で動く機能と、社内の文書やメールを根拠にした回答は含まれません。費用をかけずに回答の質を確かめられるので、個人的な質問や文章の下書きなら、無料版から試すのが手軽だと考えられます。
注:法人向けの有料ライセンスにあるエンタープライズデータ保護(=入力した業務データを組織の管理下で扱う仕組み)は、無料版の説明には含まれていません。業務の情報を入れる前に、社内の利用規程を確認してください。
個人向けの有料プランは、Microsoft 365 Personal・Family・Premium・Proの4つで、どれもWord・Excel・PowerPoint・OutlookなどのアプリでCopilotを使えます。違いは、使える人数と、AIエージェント(=調べものや分析を複数の手順で自動で進めるAI機能)を使える量です。
図3:Microsoft 365 Personal・Family・Premium・Proの月払いの料金を比較する。
拡大 出所:GMO AI検索ラボ個人向けプランは家庭での利用を想定したプランで、会社の業務データを根拠にした回答は含まれないため、会社で導入する場合は、法人向けのプランが対象です。
出典:Microsoft 365 Copilot Pricing for Individuals(2026年9月29日時点・米ドル建て)。
| プラン | 月払い | 年払い | 主な違い |
|---|
| Microsoft 365 Personal | 月9.99ドル | 年99.99ドル | 1人で使う |
| Microsoft 365 Family | 月12.99ドル | 年129.99ドル | 1〜6人で共有。AI機能は契約者本人だけ |
| Microsoft 365 Premium | 月19.99ドル | 年199.99ドル | AIエージェントを限られた量で使える(公式に数値の記載なし) |
| Microsoft 365 Pro | 月99.99ドル | なし(月払いのみ) | AIエージェントを最も多く使える(公式に数値の記載なし) |
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注:公式ページは、使える量はプランごとに異なり、残りの量はMicrosoftアカウントで確認できるとしています。
法人向けのMicrosoft 365 Copilotは、1人あたり月30ドル(年払い・自動更新)です。Microsoft 365 E3・E5・Business Standard・Business Premium・Business Basic、Office 365 E1・E3・E5などの前提のライセンスに追加して契約します。
図4:既存ライセンスの確認から利用開始までの基本ステップ。
拡大 出所:GMO AI検索ラボ契約すると、Word・Excel・Outlook・Teamsなどの中で、社内のメールや文書、チャットといった業務データを根拠にした回答が得られます。外部のデータは、Copilot connectors(=社外のシステムのデータをCopilotへつなぐ機能)で扱えます。
有料のライセンスが無くても、Microsoft 365を契約していれば、Microsoft 365 Copilot Chatを追加費用なしで使え、Webのデータと、参照したファイル・アップロードしたファイルを根拠にできます。社内の業務データ全体を根拠にするには、有料のMicrosoft 365 Copilotが要ります。
社内向けのAIエージェントを作るなら、Copilot Studio(=社内向けAIエージェントを作る製品)を使い、料金はCopilot Credits(=エージェントが動いた量を数える単位)で数えます。
出典:Microsoft 365 Copilotの公式料金ページ、Microsoft Learn「License Options for Microsoft Copilot」(2026年9月29日時点・米ドル建て)。
| 製品 | 前提のライセンス | 料金 | 主な内容 |
|---|
| Microsoft 365 Copilot Chat | Microsoft 365の対象プラン | 追加費用なし | Webとファイルを根拠に答えるチャット |
| Microsoft 365 Copilot | Microsoft 365 E3・E5、Business Standard・Premium・Basic、Office 365 E1・E3・E5など | 月30ドル/人(年払い) | アプリ内のCopilot・業務データを根拠にした回答 |
| Microsoft 365 Copilot Business(300人まで) | Microsoft 365 Business Basic・Standard・Premium、Apps for Business、Teams Essentials | 月21ドル/人(年払い)。既存のBusinessプランの顧客が2026年7月1日〜12月31日に年間契約すると初年度だけ月18ドル/人 | Microsoft 365 Copilotの中小企業向け |
| Copilot Studio | Copilot Studioのテナント向けライセンス(前払いのCopilot Creditパック)。従量課金ではAzureのサブスクリプションが必要 | 25,000 Copilot Credits分で月200ドル。ほかに従量課金 | 社内向けのAIエージェントを作る |
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注:Copilot Businessの月18ドルは、2年目から標準価格で自動更新されます。試用版の契約とほかの割引には使えません。
Microsoft 365 CopilotとGitHub Copilotは、別のサービスです。GitHub Copilotは、コードエディタやGitHubの画面の中で、コードの補完や実装の提案を行う開発者向けのAIアシスタントです。契約と料金も、Microsoft Copilotとは別に管理されています。
図5:個人向けプランはFree・Pro・Pro+・Maxの4段階で料金が上がる。
拡大 出所:GMO AI検索ラボ有料プランには、GitHub AI Creditsが含まれます。チャットやエージェント機能を使うたびに消費する単位で、1クレジットは0.01ドルです。コード補完は有料プランなら無制限です。
出典:GitHub Copilot · Plans & pricing(2026年9月29日時点・米ドル建て)。
| プラン | 料金 | 主な内容 |
|---|
| Free | 無料 | コード補完は月2,000件。チャットとエージェント機能は、公式の表記では「限られた量」で、回数の記載はない |
| Pro | 月10ドル | コード補完は無制限。月15ドル分のGitHub AI Creditsを含む |
| Pro+ | 月39ドル | コード補完は無制限。月70ドル分のGitHub AI Creditsを含む |
| Max | 月100ドル | コード補完は無制限。月200ドル分のGitHub AI Creditsを含む |
| Business | 公式の料金ページに記載 | 組織でのライセンス管理とポリシー管理 |
| Enterprise | 公式の料金ページに記載 | Businessの機能に加え、GitHub.com上のチャット、コードベースの索引、知的財産の補償 |
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Office文書を扱うMicrosoft 365 Copilotとは用途が違うので、開発チームへ入れる場合は、BusinessかEnterpriseを別のプランとして見積もります。
日常の質問なら無料版、Officeの中で使うなら個人向けの有料プラン、社内の業務データを根拠にするなら法人向けのMicrosoft 365 Copilot、コードを書くならGitHub Copilotです。
回答に引用のリンクが付いていても、リンク先の内容が回答のとおりとは限りません。Webの情報が根拠なら引用のリンクを開き、社内の文書が根拠なら回答が参照したファイルを開いて、内容と照らしてから使ってください。
ほかの対話AIと並べて比べたい場合はAI検索エンジンの比較、AIが検索して答える仕組みそのものはAI検索とは何かで扱っています。自社のページをAIの回答に出すところから考えたい場合は、お問い合わせが相談の窓口になります。
Copilotは無料で使えますか。
無料でも使えますが、機能は限られます。サインインなしでもチャットは使えます。画像生成や会話の履歴はサインインすると使えます。WordやExcelの中で使うには有料プランが必要です。
Microsoft CopilotとMicrosoft 365 Copilotはどう違いますか。
Microsoft Copilotは主にWebの情報を根拠に答える会話型のAIアシスタントです。Microsoft 365 Copilotは法人向けの有料ライセンスで、WordやExcelなどの中で社内の業務データを根拠に答えます。
Microsoft 365 CopilotとGitHub Copilotの違いは何ですか。
別のサービスです。GitHub Copilotはコードの補完と実装の提案を行う開発者向けの製品で、契約と料金も別に管理されています。
個人で使うにはどのプランがおすすめですか。
Office内でCopilotを使うだけならPersonalです。家族で契約を共有するならFamilyですが、AI機能を使えるのは契約者本人だけです。AIエージェントを使いたいならPremium、多く使うならProです。
法人でMicrosoft 365 Copilotを導入するにはいくらかかりますか。
1人あたり月30ドル(年払い)です。300人までの中小企業向けのMicrosoft 365 Copilot Businessは月21ドル(年払い)です。既存のBusinessプランの顧客が2026年7月1日から12月31日までに年間契約すると、初年度だけ月18ドルです。いずれも2026年9月29日時点の米ドル建ての記載です。