MCPは、 AIと 外部の データや 道具を つなぐ 共通の 規格です。 正式名称を Model Context Protocolと いう。 つなぎ方が 製品ごとに ばらばらだと、 つなぎ先の 数だけ 作り込みが 増えます。 その 手前に 共通の 約束事を 1つ置く 設計です。 共通の 約束事は、 電子機器の USB-Cポートに あたる ものだと 説明しています。 AIが 何でも 勝手に できるようになる 規格では ありません。 仕様書は、 道具を 呼び出す前に ホスト側が 利用者の 明示的な 同意を 得なければならないと 定めています。 同時に、 規格の 仕組みと して これを 強制できないとも 認めています。 安全側の 作り込みは 導入する 側の 責任と して 残ります。 MCP・AIエージェント・RAGは、 同じ層の 話では ありません。 MCPは つなぎ方の 約束事、 RAGは 外部の 文書を 取り込んでから 答える 作り方、 AIエージェントは それらを 使って 自分で 手順を 組む仕組みです。 並べて 比べる ものではなく、 重ねて 使う ものです。 先に 断って おきます。 この 記事の 主題である MCP・AIエージェント (=目的を 渡すと 自分で 手順を 組み、 道具を 呼びながら 進める 仕組み) ・RAGの 利用 実態に ついて、 GMO AI検索ラボは まだ 自分で 測った 数字を 持っていません。 定点観測で いま毎日 投げている 質問セットは 150問 (店舗・ローカルが 18問、 残る 11業種が 12問ずつ)で、 すべて 消費者向けの ブランド指名に 関する 問いであり、 この 領域の 問いを 1つも 含んでいない。 したがって 規格の 中身は、 策定した団体の 公式仕様と 各社の 公表値だけを 根拠に 書きます。 ただし、 AIが 外部の 情報を 実際に 取りに 行っているか、 読まれた 側に 何が 起きるかは この 調査が 測っており、 その 実測は 7章で 出します。 な お7章で 使う 2026年5月から 7月の 観測は、 当時の 1日 あたり100問を 投げた ものでまで、 いまの 150問とは 別の 数です。
図1:接続先ごとの 作り込みを、 共通規格で ひとまとめに する 流れ。
拡大図1:接続先ごとの作り込みを、共通規格でひとまとめにする流れ。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ 図2:AI側の ホスト/クライアントと、 外部側の サーバーが 受け渡す3要素。
拡大図2:AI側のホスト/クライアントと、外部側のサーバーが受け渡す3要素。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ MCPは Model Context Protocolの 略で、 AIに 材料を 渡すための 共通の 約束事を 指し、 策定した Anthropicが この 規格を 公開したのは 2024年11月25日です。
図3:AIが 外部 ツールを 選び、 実行し、 結果を 回答へ まとめるまで。
拡大図3:AIが外部ツールを選び、実行し、結果を回答へまとめるまで。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ この 記事が 持つのは、 規格の 構成要素、 接続から 実行までの 流れ、 AI検索対策との 関係の 3つです。 語の 意味を 一から 開く 説明、 規格 その ものは AIを 賢くしないと いう 線引き、 使い 始める 前に 権限と 情報の 扱いを どう 絞るかは、 別の 記事 「MCPとは 何か」が 持ちます。
共通の 規格が 無い 状態では、 つなぎたい 相手の 数だけ 作り込みが 要り、 AIを 使う アプリが 3つ、 社内システムが 4つ あれば、 組み合わせは 12通りに なります。 規格を 1つ置くと 両側が 1回ずつ 作れば 済むので、 作る 量は 12から 7へ 減ります。
図4:社内情報の 参照から 業務操作まで、 AIに 任せられる 範囲の 広がり。
拡大図4:社内情報の参照から業務操作まで、AIに任せられる範囲の広がり。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ この 記事が 示すのは この 概数までで、 本数の 数え方と、 つなぎ先が 何個から 共通の 形が 引き合うかの 目安は 別の 記事へ 渡し、 ここでは 本数以外に 何が 変わるかを 並べる。
項目 共通規格が 無い 場合 MCPを 使う 場合 つな ぐ ための 作り込み 組み合わせの 数だけ要る 両側で 1回ずつ 作れば 足りる つなぎ先を 1つ 増や した とき それを 使う 全ア プリで 追加が 要る つなぎ先の 側だけ 作れば 済む AIアプリを 乗り換える とき 作り直すことに なりやすい つなぎ先の 側は 作り直さずに 済む 誰が 仕様を 決めるか つなぎ先ごとに 独自に 結びついていた 公開された 1つの 仕様に 従う
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RAGは、 AIが 答えを 書く 前に 外部の 文書を 検索して 取り込み、 それを 材料に 答えを 作る 作り方を 指し、 AIエージェントは、 目的を 渡すと 自分で 手順を 組み、 道具を 呼び出しながら 進める 仕組みを 指します。
図5:人が 読むページから、 AIが 呼び出せる 機能までの 段階的な 備え。
拡大図5:人が読むページから、AIが呼び出せる機能までの段階的な備え。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ AIエージェントが 仕事を 進めるには、 社内の 情報を 読んだり 業務システムを 操作したりする 必要が あると 考えられ、 その 入り口を どうつな ぐかを 決めているのが MCPだと 言えます。 MCPは 土台の 配管、 RAGは 材料の 使い方、 AIエージェントは 働き手に あたり、 3つを 比べて 1つを 選ぶ 考え方は 説明できませんでした。 使い分けは 5章で 片付ける。
公式ドキュメントの 定義では、 ホストは 利用者が 触る アプリケーションその もので、 全体の 体験を 取りまとめる。 クライアントは、 ホストの 中で 作られる 通信部品で、 1つの サーバーとの やりとりを 受け持ち、 サーバーは、 機能や データを 外へ 差し出すプログラムです。
利用者から 見えているのは ホストだけで、 1つの ホストが 複数の クライアントを 抱え、 日常の 会話では 「クライアント」が ホストの 意味で 使われる ことも 多い。
役割 何を するか 何を 差し出すか 具体例 ホスト 利用者が 触る アプリケーション。 複数の クライアントを 束ねる 画面と、 実行前に 同意を 求める 仕組み Claude Desktop、 Visual Studio Codeなど クライアント 1つの サーバーとの 1対1の やりとりを 受け持つ通信部 品 サーバーへの 要求と 応答の 受け渡し ホストが つなぎ先ごとに 持つ接続 サーバー 機能や データを 規格に 沿って 外へ 差し出すプログラム ツール、 リソース、 プロンプト 社内文書を 検索する サーバー
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サーバー側が 差し出せる ものは、 仕様で 3種類に 定められており、 ツールは、 AIが 呼び出して 何かを 行う 機能で、 ファイルの 操作や データベースへの 問い 合わせが これに あたる。 リソースは、 AIに 読ませる ための データ その ものであり、 プロンプトは、 やりとりの 型を 用意しておく 雛形です。
3種類とも 一覧を 取る 手順と 中身を 取る 手順が 決まっており、 ツールだけは 実行する 手順も 持ちます。
やりとりは 一方 通行では ありません。 2026年7月28日版の 仕様で 現役なのは、 エリシテーションと 呼ばれる 機能です。 処理の 途中で サーバー側が 利用者へ 情報を 尋ねられるように する もので、 公式ドキュメントは、 出張の 予約を 扱う サーバーが 座席の 希望を 尋ねる 例を 挙げています。
以前 この 位置に あった サンプリングと ルーツの 2つは、 2026年7月28日版で 非推奨に 変わった。 非推奨は 使えなくなったと いう 意味ではなく、 仕様に 残って 当面は 動くが、 新しく 作る ものには 採用しないと いう 扱いです。 策定した Anthropicは 廃止までの 猶予を 原則12か 月以上 と 定めており、 押さえておくべきなのは、 この 規格が 版を 重ねて 形を 変えている 最中だと いう 点です。
MCPの やりとりは、 JSON-RPC 2.0 (=プログラム同士が 「この 処理を この 値で 実行して ほしい」と 依頼し合う ための、 決まった 書式の 取り 決めを 指す。 MCPは この 上に 載っている)と いう 既存の 方式の 上に 載っています。 プログラム同士が 「この 処理を この 値で 実行して ほしい」と 依頼し合う ための、 決まった 書式の 取り 決めであり、 動きは 5つの 段階に 分けて 読める。
段階 何が 起きるか どちらから どちらへ 1. 何が できるかを 尋ねる クライアントが server/discover を 送り、 対応する 仕様の 版・機能・身元を 受け取る クライアントから サーバーへ 2. 道具の 一覧を 受け取る クライアントが tools/list を 送り、 ツールの 名前・説明・ 入力の 形を 受け取ります。 ホストは 複数の サーバーの 一覧を まとめ、 AIが 選べる 形に 並べる クライアントから サーバーへ 3. 実行の 前に 同意を 取る AIが 一覧から 必要な ツールを 選んだ あと、 ホストが 利用者に 実行して よいかを 尋ねる。 仕様書は、 道具を 呼び出す前に 明示的な 同意を 得なければならないと 定めています ホストから 利用者へ 4. 道具を 呼び出す 同意を 得たうえで、 クライアントが tools/call で 実行を 要求する クライアントから サーバーへ 5. 結果を 返す サーバーが 結果を 返し、 AIは それを 材料に 答えを 組み立てる サーバーから クライアントへ
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3段階目を 独立した 段と して 置いたのは、 ここが 規格の 定めと 導入する 側の 作り込みの 境目に なるからであり、 仕様書は 同意を 義務と して 書きながら、 3.3で 述べるとおり、 それを 強制できないとも 認めています。 2段階目の 一覧には、 どれだけ 使い回して よいかの 目安が 添えられる。
前の 版である 2025年11月25日版までは、 やりとりを 始める ときに initialize と いう 手続きを 踏み、 接続の 間ずっと 状態を 持ち続ける 作りであり、 2026年7月28日版では この 手続きが 取り除かれ、 1回ごとの 要求が 自分で 仕様の 版と 機能を 名乗る 形に 変わった。
担当者の 立場では、 規格が 版で 変わると いう 事実 その ものが 重要に なり、 導入を 外部に 委託する 場合、 どの 版に 合わせて 作るのかを 見積もりの 時点で 確認しておかないと、 後から 作り直しが 発生する。
仕様書には、 実装する 側が 守るべき原則が 明記されており、 利用者は すべての データの 取り扱いと 操作に 明示的に 同意していなければなりません。 ツールは 任意の コードの 実行に あたる ため、 ホストは 呼び出す前に 利用者の 明示的な 同意を 得なければなりません。 ツールの 説明文 その ものも、 信頼できる サーバーから 得た ものでない 限り 信用してはならない、と 書かれています。
同時に 仕様書は、 これらを 規格の 仕組みと して 強制できない、と 自ら 述べており、 守らせる 責任は ホストを 作る 側と 導入する 側に 残ります。 確かめるべきなのは 「MCPに 対応しているか」ではなく、 「実行の 前に どう 同意を 取り、 記録を どう 残すか」です。
以下は、 2026年8月8日に GMO AI検索ラボが 各社の 公式ページを 取得して 確認した ものであり、 網羅ではないので、 ここに 無い 製品が 対応していないと いう 意味には なりません。
製品・サービス 提供元 対応の 公表日 出典URL Claude Desktop Anthropic 2024年11月25日 (発表ページに 印字された 日付) https://www.anthropic.com/news/model-context-protocol GitHub、 Copilot Studio、 Azure AI Foundry、 Windows 11ほか Microsoft 2025年5月19日 (Microsoft Build 2025の 発表記事) https://blogs.microsoft.com/blog/2025/05/19/microsoft-build-2025-the-age-of-ai-agents-and-building-the-open-agentic-web/ Visual Studio Code Microsoft 確認できていません。 公式ドキュメントに 対応の 記載が ある ことのみ 確認した https://code.visualstudio.com/docs/copilot/customization/mcp-servers OpenAI Agents SDK (Python版) OpenAI 確認できていません。 公式ドキュメントに 対応の 記載が ある ことのみ 確認した https://openai.github.io/openai-agents-python/mcp/
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公表日を 「確認できていない」とした 2件は、 公式ドキュメントに 日付の 記載が 無いためです。
この 表は 製品を 選ぶための 順位では ありません。 この 調査では この 領域の 効果も 利用実績も 測っておらず、 順位を 付ける 根拠を 持っていません。 表の 役割は、 対応の 広がりが 1社の 中に 閉じていない ことを 示す ところまでです。
実際に 関わってくるのは、 対応の 有無ではなく、 どの 版に 対応しているかであり、 3章の とおり、 仕様は 版に よってつな ぎ始めの 作法が 変わっています。 手元の サーバーが 古い版で、 つなぎたい ホストが 新しい 版しか 受け付けない、と いう 食い 違いは 起こりうる。
3語の 中でも、 いちばん揺れているのが 「AIエージェント」であり、 この 語を 調べている 人は 多い。 外部 ツールAhrefsで 2026年8月16日に 日本を 対象と して 取ると、 「aiエージェント」が 月41,000回、 「aiエージェントとは」が 月13,000回でした。 いずれも 推計であり、 この 調査が 測った 数字では ありません。
それだけ 調べられているのに、 定義は 1つに 決まっていません。 主要3社が 公式に 書いている 定義を 並べ、 いずれも 2026年8月16日に 各社の 公式ページで 確認し、 原文は 英語で、 訳は この 調査に よる。
会社 公式が 書いている 定義 何で 線を 引いているか Anthropic LLMが 自分で 進め方と ツールの 使い方を 決め、 どうやり遂げるかを 自分で 決めている 仕組みを 「エージェント」と 呼びます。 これに 対し、 LLMと ツールが あらかじめ決めた 道筋を 通って 動く 仕組みは 「ワークフロー」と 呼び、 両方を まとめて 「エージェント的な 仕組み」と 呼びます 自分で 進め方を 決めるか どうか。 決めない ものは エージェントでは ありません Google 入力を 処理し、 使える 道具で 推論を 行い、 その 判断に 基づいて 動く ことに よって、 目標を 達成する アプリケーションを 指す 線を 引いていません。 目標を 達成すれば よい OpenAI 計画を 立て、 ツールを 呼び、 専門ごとの 担当と 連携し、 複数の 段階に わたる 作業を やり遂げるだけの 状態を 保つアプリケーションを 指す 段階が 複数あるか どうかに 重きが ある
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共通しているのは 2つだけであり、 道具を 使う ことと、 渡された 目的に 向かって 動く ことです。
分かれているのは 線の 引き方であり、 Anthropicだけが 「ワークフローは エージェントではない」と 明確に 分けています。 一方 OpenAIは、 ワークフローを エージェントが 動く 場と して 扱っており、 同じ 「ワークフロー」と いう 語が、 会社に よって 反対の 位置に 置かれています。 この 語で 混乱するのは、 読む側の 理解が 足りないからでは ありません。
な お、 OpenAIが エージェントの 部品と して 挙げている ものの 中に、 MCPサーバーが 入っています。 MCPは、 エージェントを 組み立てる 部 品と して 公式に 位置づけられており、 この 記事が MCPを 扱いながら AIエージェントに 触れるのは、 その ためです。
この 記事に 来る 読者が いちばんつ まずくのが、 この 3語であり、 同じ 文脈で 出てくるうえ、 どれも AIと 外部 データの 話に 見える。 実際には 違う層の 話です。
語 何を 指すか どの 層の 話か 他の 2語との 関係 MCP AIと 外部の データや 道具を つなぐ 共通の 約束事を 指す つなぎ方の 層。 配管に あたる AIエージェントが 外部へ 手を 伸ばす通り道に なる RAG 外部の 文書を 検索して 取り込んでから 答えを 作る 作り方を 指す 答えの 作り方の層。 材料の 使い方に あたる 文書を どこから 取ってくるかの 部分で MCPを 使える AIエージェント 目的を 渡すと 自分で 手順を 組み、 道具を 呼びながら 進める 仕組みを 指す 動き方の 層。 働き手に あたる MCPで 道具を 呼び、 RAGの 作りで 調べ物を する
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1 行ずつ押さえておけば、 資料の 中で どれが 出てきても 位置が 分かります。
3語の どれかを 名乗る 製品でも、 中身が 同じとは 限りません。 「AIエージェント」と 名乗っていても、 決まった 手順を 実行するだけで、 自分で 手順を 組む部分を 持たない 製品が あり、 5.1で 見た とおり、 それを エージェントと 呼ぶか どうかは 会社に よって 違います。 Anthropicの 線引きに 従えば ワークフローであり、 Googleの 定義では 目標を 達成していれば エージェントに 含まれ、 売る 側が どちらの 定義を 採っていても、 嘘には なりません。 「MCP対応」も、 どの 版に 対応しているか、 サーバーと して 動くのかホストと して 動くのかで 意味が 変わります。
したがって、 名前の 一致で 判断しません。 何を 入力と して 受け取り、 何を 実行でき、 実行の 前に 誰の 同意を 取るのか。 この 3点を 聞き出して 並べる ほうが 早く、 言葉は 各社の 都合で 伸び縮みするが、 動作は 伸び縮みしないためです。
実務での 使い道は 大きく 2方 向に 分かれ、 1つ目は、 社内に ある 文書を AIに 読ませて 質問に 答えられるように する 使い方です。 共有ドライブの 資料、 過去の 提案書、 問い 合わせの 履歴と いった、 探すのに 時間が かかっている ものが 対象に なります。 AIが 読むだけで 社内の データを 書き換えないので、 失敗した ときの 被害が 小さく、 着手の 順番と して 手前に 置きやすい。
MCPの 役割は、 置き場所ごとに サーバーを 用意し、 どの AIアプリからも 同じ 作法で 読めるように する ところに ある。
2つ目は、 AIエージェントに 定型の 作業を 任せる 使い方であり、 問い 合わせを 判別して 担当へ 振り分ける、 日次の 集計を 作って 所定の 場所に 置く、と いった 作業が これに あたる。 こちらは 社内の データを 書き換えたり外部へ 送信したりする 操作が 入るので、 3章で 書いた 同意の 設計が そのまま 関わってきます。
現実的な 組み方は、 AIが 自分で 判断して よい 範囲を 先に 狭く 決めて おき、 それを 超える 操作には 人の 承認を 挟むことです。 全部を 任せる 設計から 始めると、 間違いが 起きた ときに どこで 止められた はずなのかが 分から なくなる。
難所の 1つ目は、 扱って よい 情報の 範囲を 決める 作業であり、 社内の 共有ドライブには、 全社員が 見て よい 資料と そうでない 資料が 混ざっています。 AIから 読めるように するとは、 その 区別を 機械が 扱える 形で 整理し直すと いう ことであり、 技術ではなく、 部署を またいだ取り 決めに なり、 多くの 場合、 ここで 止まる。
2つ目は 動かし続ける 手間であり、 つないだ先が 更新されれば サーバー側も 直す必要が あり、 版が 上がれば 対応の 確認が 要り、 3つ目は、 効果の 測り方を 先に 決めて おく ことであり、 何時間かかっていた 作業が 何時間に なったのかを、 導入の 前に 測って おきます。 この 調査では 測っていないので、 効果の 大きさは 言えません。
ここまでは、 AIに 情報を 渡す側、 つまり 社内システムの 話であり、 マーケティングの 担当者に とって 重要なのは その 裏返しです。 AIが 自前の 知識だけで 答えるのではなく、 外部の 情報を 取りに 行ってから 答え、 この 挙動は、 この 調査が 自分で 数えています。
2026年5月19日から 7月30日まで、 企業名も 商品名も 書かない 1日 あたり100問を 毎日まで 6モデルへ 投げた 2万9,582件の 回答では、 ウェブ検索を 使う 4モデルの 出典率が ChatGPT (検索 あり) 98.8%、 Google AI Mode 95.2%、 Gemini (検索 あり) 86.4%、 Google AI Overview 69.4%と 並び、 検索を 使わない 2モデルは 0%でした。 総回答の 月別内訳は 5月7件・6月1万2,435件・7月1万7,140件で、 5月分は 試験運用の 分であり、 外部を 取りに 行く 挙動は、 一部の モデルではすでに 常態です。 この 数字は MCPの 普及度ではなく、 AIが 外部の 情報に 手を 伸ばす 流れが 実際に 起きている ことを 示すものと して 読んで ほしい。
注意が 要るのは、 読まれる ことと 名前が 出る ことが 別だと いう 点です。 この 調査が 2026年7月8日から 8月7日に かけて、 AIO対策会社の 選定に 関する 17種の 問いを 5モデルへ 投げた 2,168回答を 調べた ところ、 自社ドメインが 引用された 203件の うち97件 (47.8%)では、 回答本文に 社名が 出ていなかった。 同じ 調査で、 引用タイトルが 取得できた 7,102件の 44.1%は 「おすすめN選」 「比較」 「ランキング」を 含む第三者の 比較記事であり、 材料と して 読まれるだけでは 足りない。
備えの 中身は 目新しい ものでは ありません。 ページの 構造を 機械が 読み取れる 形に しておく こと、 何を いつ誰が 書いたのかを 示しておく こと、 自社でしか 出せない 事実を 持っておく こと。 実際の 手順は 最適化の カテゴリーで 扱い、 押さえて おきたいのは、 社内への AI導入の 話と、 自社サイトが AIに 読まれる 話が、 同じ 流れの 表と 裏だと いう 点です。
MCPを 入れると、 AIが 社内の 情報を 勝手に 持ち出さないか 規格の 上では、 持ち出しは 自動では 起きない。 仕様書は、 ホストが ツールを 呼び出す前に 利用者の 明示的な 同意を 得なければならないと 定めています。 ただし仕様書自身が、 これを 強制できないと 述べています。 確かめるべきは、 使う ホストが 実行の 前に どう 同意を 取り、 記録を どう 残すかです。
MCPは 専門の 技術者が いないと 使えないか つなぐ側を 自分で 作るなら 技術者が 要ります。 対応している ホストに、 公開されている サーバーを つなぐだけで あれば 設定の 作業に 近くなる。 策定した Anthropicは 規格の 公開と 同時に 参照用の サーバー群を 公開しています。 ただし、 どの 情報を AIに 読ませて よいかを 決めるのは 社内の 取り 決めの 話であり、 担当者が 引き受ける ことになります。
用語 説明 MCP Model Context Protocolの 略で、 AIと 外部の データや 道具を つなぐ 共通の 約束事を 指す ホスト 利用者が 実際に 触る アプリケーションを 指します。 複数の クライアントを 束ねる クライアント 1つの サーバーとの やりとりを 受け持つ通信部品を 指す サーバー 機能や データを 規格に 沿って 外へ 差し出すプログラムを 指す RAG 外部の 文書を 検索して 取り込んでから 答えを 作る 作り方を 指す AIエージェント 目的を 渡すと 自分で 手順を 組み、 道具を 呼びながら 進める 仕組みを 指す 出典率 AIの 回答の うち、 根拠と なる URLが 1件以上 付いた 回答の 割合を 指す 仕様の 版 年月日の 形で 示される 規格の 版を 指します。 後方 互換を 壊す変更が あった 日付が 名前に なります 後方 互換 古い版に 合わせて 作った ものが、 新しい 版でも そのまま 動く 性質を 指します。 これが 壊れると、 作り直しが 必要に なります JSON-RPC 2.0 プログラム同士が 「この 処理を この 値で 実行して ほしい」と 依頼し合う ための、 決まった 書式の 取り 決めを 指します。 MCPは この 上に 載っています
規格の 中身は 公式ページ、 7章の 数字は この 調査の 一次 データから 取っており、 原典に 無い 数字は 書いていません。
出どころ この 記事で 使った 内容 MCP仕様 2026年7月28日版の 変更点<br>https://modelcontextprotocol.io/specification/2026-07-28/changelog initialize の 廃止、 server/discover の 追加、 サンプリングと ルーツの 非推奨化、 前の 版、 廃止の 猶予が 原則12か 月以上である こと MCP仕様 2026年7月28日版<br>https://modelcontextprotocol.io/specification/2026-07-28 同意と 制御・ データの 取り扱い・ツールの 安全性の 3原則と、 これを 強制できないと いう 記述 公式の 解説ページ3本<br>https://modelcontextprotocol.io/docs/learn/architecture<br>同 /client-concepts<br>同 /server-concepts 3つの 役割、 ツール・リソース・プロンプト、 エリシテーションの 例、 接続から 実行までの 流れ 版の 付け方と 入り口ページ<br>https://modelcontextprotocol.io/specification/versioning<br>https://modelcontextprotocol.io/clients 版が 年月日の 形である こと、 最新版の 日付、 USB-Cのたとえ 4章の 表に 挙げた 各社の 公式ページ 各製品の 対応と 公表日 GMO AI検索ラボ プロンプト定点観測<br>docs/research/prompt-observation-report-2026-07.md 7.1の モデル別出典率。 2026年5月19日から 7月30日、 企業名を 書かない 1日 あたり 最大100問を 毎日、 本運用6モデル、 総回答2万9,582件 (5月7件・6月1万2,435件・7月1万7,140件)。 本文の 冒頭で 触れた 「いまの 質問セットは 150問」は 2026年8月時点の 構成で、 この 観測の 100問とは 別の 数です GMO AI検索ラボ 引用実態の 分析<br>docs/research/ai-citation-gap-2026-08.md 7.2の 47.8%と 44.1%。 2026年7月8日から 8月7日、 17種の 問いを 5モデルへ 投げた 2,168回答、 引用URL24,200行が 母数 コラム管理表 portal/src/data/kw-sheet.ts 「aiエージェント」の 月間検索ボリューム41,000 (C6行) Anthropic 「Building effective agents」 <br>https://www.anthropic.com/engineering/building-effective-agents 5.1の Anthropicの 定義。 エージェントと ワークフローを 分ける 線引きと、 両方を まとめた 呼び方。 2026年8月16日確認 Google Cloud 生成AIの 用語集<br>https://docs.cloud.google.com/docs/generative-ai/glossary 5.1の Googleの 定義。 2026年8月16日確認 OpenAI エージェントの ガイド<br>https://developers.openai.com/api/docs/guides/agents 5.1の OpenAIの 定義と、 部品と して MCPサーバーが 挙がっている こと。 2026年8月16日確認 外部 ツールAhrefsの 検索ボリューム 5.1の 「aiエージェントとは」月13,000回。 2026年8月16日に 日本を 対象と して 取得した 推計であり、 GMO AI検索ラボの 定点観測値では ありません
この 記事の 主題 その ものを 測っていません。 いまの 質問セット150問は すべて 消費者向けの ブランド指名に 関する 問いで、 MCP・AIエージェント・RAGを 扱う 問いを 1つも 含みません。 7章の 数字を 出した 2026年5月から 7月の 観測も、 1日 あたり 最大100問すべてが 同じ 性質の 問いです。 7章の 数字は AIの 挙動と 引用の 実態を 示すもので、 MCPの 普及度でも 効果でもありません。 対応製品の 一覧は 網羅では ありません。 公式ページで 対応を 確認できた 4件を 挙げただけです。 対応の 公表日を 確認できなかった 製品が あります。 Visual Studio Codeと OpenAI Agents SDKは、 公式ドキュメントに 日付の 記載が 無かった。 導入の 効果・費用・工数を 測っていません。 作業が どれくらい 短縮されるか、 いくらかかるかは 何も 言えません。 仕様は 版で 変わります。 この 記事は 2026年7月28日版に 基づく。 版が 上がれば 3章の 作法は 変わりうる。 日本国内での 普及の 度合いを 数えていません。 何社が 使っているかは 調べていません。 5.1で 並べた 定義は 3社分だけです。 主要な 提供元を 選んだが、 網羅では ありません。 他社が 別の 線を 引いている 可能性は ある。 定義の 訳は GMO AI検索ラボに よる。 原文は 英語で、 訳し方に よって 受け取り方は 変わりうる。 正確を 期すなら、 出どころの 表に ある 各社の ページを 直接読んで ほしい。 どの 定義が 正しいかを GMO AI検索ラボは 決めていません。 3社が 別々に 線を 引いていると いう 事実を 示しただけです。 業界で 1つに 定まる 見込みも、 この 記事では 判断していません。 項目 内容 発行 GMO AI検索ラボ 運営 GMO NIKKO 執筆担当者 (未定。 コラム管理表 portal/src/data/kw-sheet.ts の C6行の author が 「未割当」の ため、 確認できた 氏名が ない) 監修者 (未定。 監修体制を 確認できていない ため 空欄とする) 初出 2026年8月8日 (この 版が 書き直しの 初稿) 最終更新 2026年8月17日 (メタ情報の 分量を 数え直し、 検索ボリュームが 外部の キーワード調査ツールの 推計である ことを 書き足した) 更新の 方 針 四半期。 規格の 版が 上がった ときと 対応製品が 増えた ときに 更新する。 7章の 数字は 定点観測の 月次集計に 合わせて 差し替える。 5.1の 定義は 各社が 書き換える ことがあるので、 更新の たびに 公式ページを 開き直して 確認日を 書き換える
公開前に 埋める 項目:執筆担当者と 監修者の 氏名、 著者ページの URL、 GMO NIKKOの 正式な 法人名表記、 ロゴ画像の URL。 いずれも 確認できていない ため 空欄にしてある。
この 記事の 数字は、 GMO AI検索ラボが 自分で 集めた 実測であり、 母数と 期間は 「データの 出どころ」に 書いており、 数字は 毎月 測り直しているので、 引用する ときは 集計期間を 添えてください。