先週と同じプロンプトをChatGPTへ送ったのに、返ってきた答えも、添えられた出典も前とは違っていました。自社のページが出典に並んだ回と並ばなかった回があり、入力欄を開いてみると、前にあったはずの Search が見当たりません。
ChatGPTがその場でウェブを検索し、参照したページへのリンクを添えて答える機能がChatGPT searchです。ただし、検索は毎回走るとは限らず、送った文がそのまま検索されるわけでもありません。
この記事では、次の6つをご紹介します。
ChatGPT searchが指すものと、サイドバーの検索との違い 検索を確実に走らせる3つの操作 Searchが見当たらないときに見る4か所 同じプロンプトでも結果が変わる理由 繰り返し確かめるときにそろえる4つの条件 出典が出る4か所と、その読み方 ChatGPTの画面には検索と名の付くものが2つあり、どちらの話なのかを決めておかないと、操作の手順から食い違います。
図1:プロンプトを送ってから回答が返るまでの分岐。出典はOpenAI ヘルプセンター「Searching the web with ChatGPT」(2026年9月23日確認)。
拡大図1:プロンプトを送ってから回答が返るまでの分岐。出典はOpenAI ヘルプセンター「Searching the web with ChatGPT」(2026年9月23日確認)。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ 一方はウェブ検索で、OpenAIのヘルプセンター「Searching the web with ChatGPT」は、ChatGPTがウェブを検索し、最新の情報と関連する情報源へのリンクを使って質問に答えられると書いています。地域の結果を返すために位置の情報を使うこともあり、レストラン・ニュース・天気が例に挙がっています。
もう一方がサイドバーの検索で、同じヘルプは、こちらをアカウントの中にあるチャット・プロジェクト・ファイルを探すためのものだとし、ウェブ検索とは別だと断っています。保存した会話を探し出す操作なので、外部のページは並びません。
ウェブ検索を使える場所は、chatgpt.comと、デスクトップのアプリと、モバイルのアプリで、サインインしていない人も使えると書かれています。Chromeの既定の検索エンジンをChatGPTにする拡張も案内されており、アドレスバーに`!g`と続けて言葉を入れると、その検索をGoogleへ回せます。
使えるプランの一覧と、Google検索との違いは ChatGPT検索(ChatGPT search)とは? にまとめています。ChatGPTという製品そのものの成り立ちはChatGPTとはで扱っています。
公式ヘルプは、質問に最新の情報が役立つときにChatGPTが自動でウェブを検索することがある、という書き方をしています。走らせるかどうかを決めているのはChatGPTの側で、判断の条件は公開されていません。
図2:入力した文が書き換わり、外部へ渡り、回答に戻るまでの順序。出典はOpenAI ヘルプセンター「Searching the web with ChatGPT」(2026年9月23日確認)。
拡大図2:入力した文が書き換わり、外部へ渡り、回答に戻るまでの順序。出典はOpenAI ヘルプセンター「Searching the web with ChatGPT」(2026年9月23日確認)。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ 自社のページが引用されるかどうかを繰り返し確かめる作業では、検索が走ったかどうかが結果を左右します。判断をChatGPTに任せたままだと走らない回が混ざるので、手動で起動しておけば検索を使った回答だけを並べられ、公式ヘルプはその操作を3つ挙げています。
検索を手動で起動する3つの操作と、その手順。OpenAI ヘルプセンター「Searching the web with ChatGPT」の記述から作成(2026年9月23日確認)。操作の名前は英語版の画面の表示のままである。
操作 手順 どんなときに使うか ツールの一覧から選ぶ 会話を開き、View all tools を選び、Search を選び、質問を入力して送る これから送るプロンプトで、確実に検索を走らせるとき 入力欄に記号を打つ メッセージの入力欄に / と入れ、出てきた一覧から Search を選ぶ メニューを開かずに切り替えるとき 回答を作り直す 回答の再生成の操作から、Try again または Search the web を選ぶ 検索なしで返ってきた回答を、検索ありで出し直すとき
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3つのうち Search the web は、返ってきた回答に後から検索を足す操作で、検索なしで答えが返ったことに気づいたときも、会話を移らずに出し直せます。ただし公式ヘルプは when available と添えており、この選択肢がいつでも出るわけではありません。
日を変えて同じプロンプトを送るときは、3つのうちどれで起動したかをそろえておくと、走った回と走らなかった回が混ざらずに済みます。
ツールの一覧を開いても Search が出てこないことがあり、公式ヘルプは、この場合に確かめる場所を4つ挙げています。
新しい会話を開き、ツールのメニューに Search があるかを見る ChatGPTのアプリを更新するか、ブラウザで chatgpt.com を開いてみる 意図したアカウントとワークスペースを使っているか、プランの利用の上限に達していないかを確かめる 管理されたワークスペースでは、自分の役割でウェブ検索が有効になっているかを管理者に尋ねる 4つを見ても使えないときは、OpenAIのサポートへ連絡するよう案内されています。そのとき添えるものも書かれており、プランと、端末と、アプリまたはブラウザのバージョンと、表示されたエラーの文言の4つです。
会社から配られたアカウントを使っている場合は、4つめが当てはまることがあります。ウェブ検索は役割ごとに止められる作りなので、自分の設定だけを見ても原因が見つかりません。
検索を起動しても入力した文がそのまま検索の言葉になるわけではなく、ChatGPTは、受け取った文を検索に向いたクエリ(=検索サービスへ渡す検索の言葉)へ書き換えてから、外部の検索プロバイダへ渡します。
公式ヘルプには、書き換えについての説明があります。
ChatGPT search typically rewrites your query into one or more targeted queries that it sends those providers. ChatGPT search は通常、送られた検索の言葉を、1つまたは複数の絞り込んだクエリへ書き換えて、それらの提供元へ送ります。
出典:OpenAI ヘルプセンター「Searching the web with ChatGPT」(2026年9月23日確認)(新しいタブで開く) 実例も同じページに載っており、がんの治療薬の開発について尋ねた場合が挙がっています。ChatGPTはまず CCR8 immunotherapy drug development 2025 という言葉で検索のパートナーへ問い合わせます。返ってきた結果を見たうえで、CHS-114 conference 2025 のような、より絞った言葉を別の提供元へ送ることがある、という説明です。
書き換えに加わるものが2つあります。1つはIPアドレスから割り出したおおよその位置で、結果の精度を上げるために外部の提供元と共有されることがあります。IPアドレスそのものと、ChatGPTのアカウントの情報は共有されないと明記されています。もう1つはメモリ(=過去のやり取りから得た情報を覚えておき、次の回答へ反映する機能)で、保存された内容が書き換えに使われることがあります。
どのクエリで探したのかは、使う人の画面に出ません。同じプロンプトを2回送って結果が違ったとしても、書き換えの段で違いが生まれたのか、検索プロバイダの返す結果が動いたのかは、この画面からは確認できません。
結果を変える条件のうち使う側でそろえられるのは、起動の方法と、位置の設定と、メモリの設定と、アカウントの4つです。
図3:日を変えて同じプロンプトを送るときの手順。出典はOpenAI ヘルプセンター「Searching the web with ChatGPT」と「Memory in ChatGPT」(2026年9月23日確認)。
拡大図3:日を変えて同じプロンプトを送るときの手順。出典はOpenAI ヘルプセンター「Searching the web with ChatGPT」と「Memory in ChatGPT」(2026年9月23日確認)。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ 位置は、設定からデータ管理へ進み、位置情報を開くと、いま与えている許可が表示されます。端末の位置を共有するかどうかは任意で、既定ではオフです。それでもIPアドレスから割り出したおおよその位置は残るので、公式ヘルプも、VPNやネットワークの場所がその推定に影響しうると書いています。
メモリは、設定からパーソナライズへ進み、メモリを開きます。オフにしても過去のチャットは消えないと書かれており、あとで戻したときには、残っているチャットから新しく覚え直すことがあります。
繰り返し確かめるときにそろえる4つの項目と、その設定の場所。OpenAI ヘルプセンター「Searching the web with ChatGPT」と「Memory in ChatGPT」の記述から作成(2026年9月23日確認)。設定の名前は英語版の画面の表示を日本語にしたものである。
そろえる項目 公式ヘルプに書かれていること 設定の場所 起動の方法 質問に最新の情報が役立つときに自動で検索することがある 入力欄のツールの一覧 位置の共有 端末の位置の共有は任意で、既定ではオフ 設定 → データ管理 → 位置情報 メモリ メモリが有効なとき、保存した内容がクエリの書き換えに使われることがある 設定 → パーソナライズ → メモリ アカウントとプラン 検索はプランの利用の上限の対象になる ChatGPTのアカウントの切り替え
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4つをそろえても書き換えたクエリと検索プロバイダが返す結果は固定できず、そろえる目的は、自分の操作から生まれる違いを減らすことにあります。確かめた日と、使ったアカウントとプランと、起動の方法と、回答に並んだ出典のURLを記録に残しておくと、あとから読み直したときに条件の違いへ気づけます。
検索を使った回答には、引用が付くことがあります。引用を選ぶと元のページが開き、デスクトップのウェブでは、引用に合わせるだけで内容の一部が先に見えます。
本文に引用が出ていない回答でも、Sources を選べば、引用元と、その他の関連するリンクの一覧を開けます。回答に画像が含まれるときは画像を選ぶと出典が出て、iOSとAndroidでは地域の結果に地図が付くこともあります。
出典が出る4か所と、そこで見えるもの。OpenAI ヘルプセンター「Searching the web with ChatGPT」の Review sources and results の記述から作成(2026年9月23日確認)。
出典が出る場所 そこで見えるもの 条件 回答の中の引用 選ぶと元のページが開く 検索を使った回答に付くことがある 引用に合わせた表示 開かなくても内容の一部が見える デスクトップのウェブ 回答の下の Sources 引用元と、その他の関連するリンクの一覧 表示されるときだけ 画像と地図 画像の出典。地域の結果では地図 地図はiOSとAndroid
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公式ヘルプは、検索の結果と引用が、欠けていたり古かったり誤っていたりする場合があると断っています。そのうえで、引用元を開いて回答を裏づけているかを見ること、いつ公開され更新されたのかを見ること、正確さが要る場面では権威のある情報源を使うことを求めています。
結果がおかしいと感じたときの頼み方も書かれており、情報源・日付・場所のいずれかを指定して、もう一度検索するようChatGPTへ頼む形です。自社のページが並んだかどうかを見るときは、Sources の一覧まで開いておくと、本文に引用が出ていない回答も同じ条件で数えられます。引用された回数をどう測るかは AI検索の計測 にまとめています。
出典に自社のページが並ばなかったとしても、その結果だけから理由を1つに決めることはできません。公式の記述をたどると、考えられる筋道がいくつかに分かれます。
図4:回答を受け取ってから裏づけを取るまでの流れ。出典はOpenAI ヘルプセンター「Searching the web with ChatGPT」のReview sources and results(2026年9月23日確認)。
拡大図4:回答を受け取ってから裏づけを取るまでの流れ。出典はOpenAI ヘルプセンター「Searching the web with ChatGPT」のReview sources and results(2026年9月23日確認)。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ まず、検索が走っていない回答にはそもそも出典が付かず、自動で走るかどうかはChatGPTの判断なので、手動で起動していない回は比べる対象から外れます。
検索が走っていた場合は並べ方の話になり、公式ヘルプは、サイトを検索結果に出すための節でこう書いています。
ChatGPT ranks search results using multiple factors intended to help users find relevant, reliable information. Placement is not guaranteed. ChatGPTは、利用者が関連性のある信頼できる情報を見つけられるようにするための複数の要素を使って、検索結果を並べます。掲載は保証されません。
出典:OpenAI ヘルプセンター「Searching the web with ChatGPT」(2026年9月23日確認)(新しいタブで開く) 同じ節には、検索結果に出る資格を得るための条件も書かれています。OAI-SearchBot(=ChatGPTの検索の結果にサイトを出すためのクローラー)にサイトを読ませることと、サイトのホストやコンテンツ配信網が、OpenAIの公開している検索ボットのIPアドレスからの通信を通すことの2つです。
受け入れていない場合の扱いは、開発者向けのドキュメントに書かれています。OAI-SearchBotを拒否しているサイトは、ChatGPTの検索の答えには表示されませんが、案内のリンクとしては出ることがあります。robots.txtを直してから反映されるまで、約24時間かかることがあるとも書かれています。
出典に自社のページが並ばなかったという1つの結果からは、検索が走らなかったのか、読みに来られていないのか、読まれたうえで選ばれなかったのかを見分けられません。起動をそろえて回数を重ねたうえで読む形になります。
引用先が選ばれる条件と、robots.txtでのクローラーの指定のしかたは ChatGPT検索の記事 にまとめています。
ChatGPTのウェブ検索で自社の扱われ方を繰り返し確かめるときは、手動で起動してから同じ文を送る形になります。自動で走った回と走らなかった回を混ぜると、回答の違いが何によるものかを読めなくなります。
そろえるのは位置の設定とメモリの設定とアカウントの3つで、出典は Sources の一覧まで開き、確かめた日を一緒に残します。公式ヘルプは更新の表示を持っており、画面に出る言葉も設定の場所も書き換わるので、社内へ出す資料には開いた日を添えておくほうが確実です。自社の状況に合わせた進め方は、お問い合わせから相談できます。
ログインしていなくてもChatGPT searchは使えますか。 使えます。公式ヘルプは、ウェブ検索が無料版・Go・Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduで使えるとしたうえで、サインインしていない人も使えると書いています。場所はchatgpt.comと、デスクトップとモバイルのアプリです。
ChatGPTは毎回ウェブを見に行きますか。 毎回ではありません。公式ヘルプは、質問に最新の情報が役立つときに自動で検索することがある、という書き方をしています。確実に走らせたいときは、ツールの一覧から Search を選ぶか、入力欄に / と入れて Search を選びます。
入力欄に Search が見当たりません。 公式ヘルプは4つの確認を挙げています。新しい会話を開いてツールのメニューを見ること、アプリを更新するかブラウザでchatgpt.comを開くこと、アカウントとワークスペースとプランの利用の上限を確かめること、管理されたワークスペースでは管理者に有効かどうかを尋ねることです。
同じプロンプトなのに結果が変わるのはなぜですか。 送った文はそのまま検索されず、1つまたは複数のクエリへ書き換えられて外部の検索プロバイダへ渡るためです。書き換えには、IPアドレスから割り出したおおよその位置や、メモリに保存された内容が加わることがあります。どのクエリで探したのかは画面に出ません。
回答に引用が出ないときは、どこで出典を確かめますか。 回答の下の Sources です。選ぶと、引用元と、その他の関連するリンクの一覧が開きます。回答に画像があるときは画像を選ぶと出典が出て、iOSとAndroidでは地域の結果に地図が付くこともあります。
自社のページをChatGPTの検索結果に出すには、何が要りますか。 公式ヘルプは2つを挙げています。OAI-SearchBotにサイトを読ませることと、サイトのホストやコンテンツ配信網がOpenAIの公開している検索ボットのIPアドレスからの通信を通すことです。あわせて、並べ方には複数の要素を使っており、掲載は保証されないとも書かれています。