AI検索とは、リンクの一覧ではなく、生成AI(=文章を自動で作るAI)が利用者の問いに、要約された答えそのものを出典つきで返す検索のかたちです。GoogleのAI Overviews(AIによる概要)は2025年7月時点で月間20億人超が利用し、Perplexity(パープレキシティ)は2025年5月に月7億8,000万件の問い合わせを処理したと同社CEOが公表しています。ChatGPT検索やGoogle AIモードを含め、いずれも複数のページを読み込んで答えを組み立てる点が共通します。
多くのAI検索はRAG(ラグ=検索拡張生成。外部の文書を検索して取り込んでから答えを作るしくみ)で動きます。問いを受け取ると、まずWebやデータベースを探し、見つけたページの内容を根拠に文章を生成し、引用元のリンクを添えます。学習時に覚えた知識だけに頼らないため最新の情報を扱え、事実でない断定(ハルシネーション)を減らしやすくなると考えられます。ただし誤りがゼロになるわけではなく、根拠リンクの確認は依然として利用者側の役割です。
図1:RAG(検索拡張生成)は外部の文書を探してから答えを組み立てる。
拡大 出所:GMO AI検索ラボ代表的な4サービスを、提供元・特徴・規模や時期で整理します。いずれも出典を示しながら答えを返す点は同じで、提供のかたちと規模に差があります。
図2:指標が異なるため単純比較はできない。いずれも各社の公表値。
拡大 出所:GMO AI検索ラボ主要なAI検索サービスの比較(2026年7月時点)| サービス | 提供元 | 特徴 | 規模・時期 |
|---|
| ChatGPT検索 | OpenAI | ChatGPT内のWeb検索。出典リンク付きで回答 | 2024年10月31日に有料利用者へ提供開始、2025年2月5日に無料利用者へ開放 |
| AI Overviews(AIによる概要) | Google | 検索結果の上部にAIの要約を表示 | 2025年7月時点で月間20億人超が利用(Google公表) |
| AIモード(AI Mode) | Google | 対話を重ねて詳しく調べられる専用モード | 2025年9月8日に日本語を含む5言語へ対応 |
| Perplexity | Perplexity | 出典を付けて返すアンサーエンジン(=答えを返す検索) | 2025年5月に月7億8,000万件の問い合わせ(同社CEO公表) |
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AI検索では、答えが画面内で完結し、利用者がサイトに来ない「ゼロクリック(=クリックなしで終わる検索)」が増えるとみられます。流入(=サイトへの訪問)が減る一方で、AIの答えの中で社名や情報が引用される新しい接点が生まれます。クリック数だけでなく、AIに引用された回数も指標に加えて設計することが要点です。
図3:上位表示を競う場から、答えの根拠として引用されるかを競う場へ移る。
拡大 出所:GMO AI検索ラボ当ラボの定点観測(=主要なAI検索6モードへ毎日同じ質問を投げて回答を記録している調査)では、Web検索を使うモードで出典が付いた回答の割合は86.6%から98.8%に収まりました。一方、Web検索を使わないモードは、2,200字を超える回答であっても参照先を1件も示していません。集計したのは2026年6月から8月にかけての約2か月間で、記録した回答は3万2千件です。
同じAI検索という言葉でも、出典が付く場と付かない場があります。自社が引用される機会があるのは前者に限られるとみられます。どのモデルを相手にしているのかを分けずに対策を語ると、話が噛み合わなくなるでしょう。
AI検索と従来の検索エンジンは何が違いますか。
従来の検索はページの一覧を順位付けして返し、利用者が自分で読むページを選びます。AI検索はページを読み込んで要約した答えそのものを出典つきで返すため、一覧から選ぶ手間なく答えに到達できます。
AI検索の答えは信頼できますか。
多くはRAGで最新のWeb文書を根拠に生成し、出典リンクを添えるため確認はしやすくなっています。ただし事実でない断定(ハルシネーション)がゼロではないため、重要な判断では必ず出典元を確認してください。
自社サイトはAI検索でどう扱われますか。
AIの答えの根拠として引用される可能性があります。引用されやすさを高める取り組みがAIO/LLMOで、クリック流入だけでなく引用された回数も指標に加える設計が要点になります。