支援会社の提案書に「MEO対策」と書かれていて、何を指すのか分からないまま打ち合わせが始まります。Googleビジネスプロフィールのヘルプでこの3文字を探しても、1件も見つかりません。
MEO(=Map Engine Optimizationの頭文字を並べた、日本で使われている略語)とは、GoogleマップとGoogle検索の地図の枠で自店を見つけてもらう取り組みで、公式ドキュメントでの呼び名は「ローカル検索結果」です。
この記事では、公式ドキュメントの語との対応、店舗情報の出どころ、対象になるビジネスの条件、料金とAI検索での扱いをご紹介します。
MEOという略語が指しているのは、GoogleマップとGoogle検索の地図の枠に自店の情報を出し、近くの店を探している人に見つけてもらう取り組みです。地図の枠が出る場面について、Googleビジネスプロフィールヘルプは次のように書いています。
図1:公式が使っている語は、地図の枠ではなくローカル検索結果である。
拡大 出所:GMO AI検索ラボユーザーが現在地付近の店舗や場所を検索すると、Google マップと Google 検索にローカル検索結果が表示されます。
出典:Googleビジネスプロフィールヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」(2026年9月22日確認)(新しいタブで開く)
出てくる場所は2か所あります。1つはGoogleマップの検索結果で、もう1つはGoogle検索の結果に現れる地図の枠です。どちらも、近くの店や施設を探している場面で出てくるという点が共通しています。
作業の中心になるのはGoogleビジネスプロフィール(=Googleマップと検索に出る店舗情報を、店舗側が自分で管理するための仕組み)で、店名も営業時間も写真もここから入れます。オーナー確認から情報の入力までの手順は、MEO対策の記事にまとめています。
MEOという3文字は、Googleの公式ドキュメントに出てきません。Googleビジネスプロフィールヘルプの2ページと、Google 検索セントラルの2ページでの出現は次のとおりです。
図2:語が公式に無いことと、取り組みに意味が無いことは別である。
拡大 出所:GMO AI検索ラボ4ページのHTMLを2026年9月22日に取得し、MEOとローカルSEOという文字列の出現を数えた結果
| 開いたページ | MEOの出現 | ローカルSEOの出現 |
|---|
| Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント | 0件 | 0件 |
| Google に掲載するビジネス情報のガイドライン | 0件 | 0件 |
| ローカル ビジネス(LocalBusiness)の構造化データ | 0件 | 0件 |
| AI 機能とウェブサイト | 0件 | 0件 |
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4ページのどこにも、MEOという3文字はありませんでした。公式が使っている語は「ローカル検索結果」で、店舗情報を管理する仕組みの名前は「Google ビジネス プロフィール」です。日本の事業者が使っている「ローカルSEO」という呼び方も、同じ4ページには出てきませんでした。
語が公式に無いことと、その取り組みに意味が無いことは別です。地図の枠に自店を出すための作業そのものは公式ヘルプに書かれており、呼び名だけが日本で独自に付いたと考えられます。提案書を読むときは、略語ではなく、そこに書かれた作業が公式の記述と合っているかどうかを見ることになります。
3つの語は近い範囲を指しますが、使われる場面が少しずつ違い、MEOを「ローカルSEO」とも呼ぶ記事もあります。指しているものと、当サイトで受ける記事を1行ずつ並べます。
3つの語の関係。指しているものは、2026年9月22日に上位9件を開いて読み取った使われ方である
| 語 | 指しているもの | 当サイトで受ける記事 |
|---|
| MEO | 地図の枠で自店を見つけてもらうための取り組み全体 | この記事 |
| ローカルSEO | 地域を絞った検索で見つけてもらうための取り組み。自社サイト側まで含めて使われる | ローカルSEOとは何か |
| MEO対策 | 地図の枠に自店を出すために実際に行う作業 | MEO対策とは何か |
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ローカルSEOは、店舗ページや構造化データといった自社サイト側の作業まで含めて使われることが多い語です。その範囲はローカルSEOの記事で扱っています。実際に手を動かす順番はMEO対策の記事にあります。
自分で登録した覚えがないのに、地図に自店が出ていることがあります。Googleは、ビジネス プロフィールとローカル検索結果の情報をどこから集めているかを公開していて、情報源として次の4つを挙げています。
図3:登録していない店が地図に出るのは、外から入る3つがあるためである。
拡大 出所:GMO AI検索ラボ- クロール可能なウェブ コンテンツなど、一般公開されている情報(例: 企業の公式ウェブサイトの情報)
- サードパーティがライセンスを所有しているデータ
- 単純な事実(住所や電話番号など)およびコンテンツ(写真やクチコミなど)を提供するユーザー(Google ビジネス プロフィールでプロフィールを申請するビジネス オーナーを含む)
- 地域のお店やビジネスと Google とのやり取りに基づく情報
3つめの項目に、プロフィールを申請するビジネス オーナーが含まれています。つまり、店の側が入れる情報は4つのうちの1つで、残りの3つは店の外から入ってきます。登録していない店が地図に出ているのは、この仕組みによるものと考えられます。
1つめの項目は、クロール(=検索エンジンやAIがページを機械的に読み集めること)ができる一般公開の情報で、例として企業の公式ウェブサイトが挙がっています。自社サイトに書いた住所や営業時間も材料に入るため、サイト側の記載とプロフィールの記載が食い違っていると、どちらが正しいのかを外から判断できません。
店舗を持たない事業や、レンタルのオフィスを使っている事業では、そもそも対象になるのかどうかが分かれます。Googleに掲載するビジネス情報のガイドラインは、プロフィールを作れるビジネスを次のように定めています。
顧客が訪れることのできる実在の店舗や拠点、または顧客のいる場所に出向くことができるビジネスの場合は、Google でビジネス プロフィールを作成できます。
出典:Googleビジネスプロフィールヘルプ「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」(2026年9月22日確認)(新しいタブで開く)
対象は2種類あります。顧客が訪れることのできる実在の店舗や拠点を持つビジネスと、顧客のいる場所に出向くビジネスです。同じガイドラインには、対象から外れる場合の条件も書かれているので、ビジネスの形ごとに整理しました。公式の条件の列は、ヘルプの原文の言い方をそのまま使っています。
ビジネスの形ごとの扱い。公式の条件は「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」の記述による(2026年9月22日確認)
| ビジネスの形 | 対象になるか | 公式の条件 |
|---|
| 顧客が訪れる実店舗や拠点がある | なる | 住所にビジネスの名称の掲示を常設する必要がある |
| 顧客のいる場所に出向く(非店舗型) | なる | 拠点の住所に対して1つのプロフィールを作成し、サービス提供地域を指定する |
| 郵送先住所を借りているだけ(バーチャル オフィス) | ならない | ビジネス プロフィールをご利用いただくことはできません |
| コワーキング スペースのオフィス | 条件つき | わかりやすい看板が常に設置され、営業時間中に顧客対応できるスタッフが常駐している場合を除き、登録できない |
| 店舗を持たず、年齢制限のある商材を扱う | ならない | アルコール、大麻、武器など、最低年齢を必要とする商品やサービスに関連するビジネスは許可されない |
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非店舗型ビジネスは、拠点の住所に対してプロフィールを1つ作り、サービス提供地域を指定する形になります。ガイドラインは、サービス提供地域を拠点から車で2時間以内の範囲に収めるよう求めており、ビジネス内容によってはもっと広く設定するほうが適切な場合もあると書いています。
プロフィールの数にも決まりがあります。ガイドラインは、ビジネスにつき1つのみ作成するよう求めていて、1つのビジネスに複数のプロフィールを作ると、GoogleマップとGoogle検索でビジネス情報が表示される際に問題が起きることがあるとしています。
MEOを外注の提案として受け取ると、月額の費用が前提のように見えます。ところがGoogleビジネスプロフィールの製品ページのよくある質問には、「ビジネス プロフィールを作成し、Google にビジネス情報を掲載するのに料金はかかりません」と書かれています。製品ページの見出しにも「無料の」という語が入っています。
図4:郵送先住所を借りているだけの場合は、プロフィールを使えない。
拡大 出所:GMO AI検索ラボ順位についても、公式は金銭を受け取らないと明記しています。Googleビジネスプロフィールヘルプは、順位を決める要素を説明する節の冒頭に「Google では、ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じておりません」という重要事項を置いています。上位表示を保証する約束は、この記述と合いません。
費用が出るのは、写真の撮影や情報の更新を外に出す場合と、道具を使う場合に限られます。代行や道具の料金は提供元によって幅が大きいので、相場として示せる金額はありません。金額の載った記事を読むときは、それがいつ時点の、どのプランの値なのかを確かめることになります。
地図の枠に並ぶ順番について、Googleビジネスプロフィールヘルプは「ローカル検索結果は、主に関連性、距離、知名度に基づいて表示されます」と書いています。3つのうち距離は、店の場所と、検索した人がいる場所との関係を表す要素です。
どちらも事業者の側では変えられないので、手を入れられるのは関連性と知名度の2つになります。公式ヘルプは、3つの要素をそれぞれ次のように説明しています。
- 関連性は、検索語句とビジネス プロフィールが合致する度合いを指す(店の側で動かせる)
- 距離は、検索しているユーザーから各ビジネス拠点までの距離を指す(店の側では動かせない)
- 知名度は、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指す(店の側で動かせる)
関連性と知名度に何をすれば効くのかは、公式が項目ごとに書いています。プロフィールの入力、写真、クチコミへの返信といった作業の内容は、MEO対策の記事で章ごとに扱っています。
AIに近くの店をたずねる使い方が広がっても、店の側の作業が別のものに入れ替わるわけではありません。Google 検索セントラルの「AI 機能とウェブサイト」は、Google AI OverviewsとGoogle AIモードについて次のように書いています。
図5:距離は店の場所と検索した人の場所で決まる。
拡大 出所:GMO AI検索ラボ「AI による概要や AI モードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません」。同じページの「SEO のベスト プラクティス」には、引き続き重要となる基本が7項目並んでいて、その最後が「Merchant Center と ビジネス プロフィール の情報が最新のものであることを確認します」です。
営業時間が古いまま残っているプロフィールは、地図でもAIの回答でも同じように古い情報になります。AI検索への向き合い方そのものはAI検索対策の記事で扱っています。
- MEOは日本で使われている略語で、Googleの公式ドキュメントには出てこない
- 公式が使う語は「ローカル検索結果」で、管理の仕組みは「Google ビジネス プロフィール」である
- 対象になるのは、顧客が訪れる実在の店舗や拠点を持つビジネスと、顧客のいる場所に出向くビジネスの2種類である
- 郵送先住所を借りているだけの場合は対象にならず、コワーキング スペースは看板とスタッフが条件になる
- 登録と掲載に料金はかからず、順位を金銭で動かすこともできない
- 順位の3要素のうち距離は動かせないので、手を入れるのは関連性と知名度になる
語の範囲を押さえたあとは、実際の作業へ進む番です。何をどの順でやるかはMEO対策の記事に、自社サイト側で整えるものはローカルSEOの記事にあります。自社の店舗でどこから手を付けるか迷う場合の相談先として、お問い合わせのフォームを用意しています。
MEOとSEOは何が違いますか。
整える場所が違います。SEOで整えるのは自社サイトで、MEOで整えるのはGoogleビジネスプロフィールです。順位を決める材料も違い、ローカル検索結果には検索した人からの距離が入ります。距離は店の側では変えられない要素です。
MEOは自分でできますか。
できます。Googleビジネスプロフィールの製品ページには、プロフィールを作成してビジネス情報を掲載するのに料金はかからないと書かれています。店名や営業時間の入力、写真の追加、クチコミへの返信は、店舗の担当者が管理画面から行えます。
店舗を持っていなくてもMEOはできますか。
できる場合があります。ガイドラインは、顧客のいる場所に出向くビジネスを非店舗型ビジネスとして扱い、拠点の住所に対してプロフィールを1つ作り、サービス提供地域を指定する形を示しています。ただし、郵送先住所を借りているだけで、その住所でサービスを提供していない場合は利用できません。
MEOの効果はどれくらいで出ますか。
公式ヘルプに期間の記述はありません。Googleは順位を決める要素として関連性・距離・知名度の3つを挙げていますが、反映までの日数は公開していません。効果の出方を約束する提案を受けたときは、その根拠がどこに書かれているかを確かめることになります。
本文で引いた記述の出どころを、ページと使った箇所の順に並べました。Googleの記述は変わるので、確認日より後に読む場合は原文のほうを見直すことになります。
いずれも2026年9月22日に開いて確かめた
| 出典 | この記事で使った箇所 |
|---|
| Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント(Googleビジネスプロフィールヘルプ) | ローカル検索結果が出る場所、順位の3要素、金銭を受け取らないという重要事項 |
| Google に掲載するビジネス情報のガイドライン(Googleビジネスプロフィールヘルプ) | 対象になるビジネス、バーチャル オフィス、コワーキング スペース、非店舗型ビジネス、プロフィールの数 |
| Google がビジネス プロフィールとローカル検索結果の情報を入手する方法と、それらの用途(Googleビジネスプロフィールヘルプ) | 情報源の4項目 |
| Google の無料のビジネス プロフィールを活用し、注目を集めよう(製品ページ) | 料金はかからないという記述 |
| AI 機能とウェブサイト(Google 検索セントラル) | 追加の要件が無いという記述、SEOの基本の7項目 |
| ローカル ビジネス(LocalBusiness)の構造化データ(Google 検索セントラル) | 語の出現を数えた4ページの1つ |
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