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Google AI検索の対策|AIモードで引用される方法

GoogleのAI検索、つまりAIモードとAIによる概要(AI Overviews)を、公式ヘルプと検索セントラルの原文にそって整理します。使う側には出し方と、公式が無効にできないと書いていることを示します。載せる側には、公式が挙げる表示の条件と、効果の確かめ方を並べます。

自社の商品やサービスに関わる言葉でGoogle検索すると、リンクの一覧より先にAIが書いた要約が出てきます。挙がっているのは他社のページで、自社のページは下のほうにあります。

検索結果の上に出るAIの要約と、専用の入口から開くAIモードの2つを、まとめてGoogleのAI検索と呼びます。Google 検索セントラルは、AI機能に表示されるための追加の要件は無いと書いています。

この記事では、AIモードとAIによる概要の仕組みと違いから、公式が挙げる表示の条件、使う側の設定でできることとできないこと、効果の確かめ方までをご紹介します。

1. Google検索のAIモードとは

AIモードは、Google検索の中で受け取った質問を小さな問いに分けて検索し、その結果をまとめて回答として返す機能です。名前の似た機能がもう1つあります。検索結果の上に出る要約は、公式の日本語表記では「AI による概要」(AI Overviews)と呼ばれます。どちらもGoogle検索の機能なので、公式ヘルプの表記に合わせて、この2つを「AIモード」と「AIによる概要」と呼び分けます。AIモードの機能そのものはGoogle AIモードとはで扱っています。

図1:同じGoogle検索の機能でも役どころが違う。AIモードは調べ物そのものを引き受け、AIによる概要は検索結果に要点を足す。

AIモードとAIによる概要の役どころ
AIモードとAIによる概要の役どころ

図1:同じGoogle検索の機能でも役どころが違う。AIモードは調べ物そのものを引き受け、AIによる概要は検索結果に要点を足す。

出所:GMO AI検索ラボ

AIモードとAIによる概要の役割の違いは、Google 検索セントラルの「AI 機能とウェブサイト」に書き分けられています。AIモードは、さらに調べたい、根拠がほしい、複雑に比べたいという検索で特に役立つ機能とされています。これまで何度も検索し直していた複雑な質問を、1回で投げられるという説明です。

AIによる概要のほうは、通常の検索結果よりも価値を足せる検索で表示されるように設計されている、と同じページに書かれています。同じGoogle検索の機能でも、AIモードは調べ物そのものを引き受け、AIによる概要は検索結果に要点を足す役割だと読めます。AIによる概要の成り立ちや、SGEとの違いはAI Overviewsとはで整理しています。

Google AIモードの日本語での提供は、Google Japan Blog が2025年9月9日に告知しています。AIによる概要を日本を含む6か国へ広げることは、同じ Google Japan Blog の2024年8月16日の記事に書かれています。ただしその記事は、数週間かけて段階的に展開する予定だと書いており、日本語の検索でAIによる概要が出始めた日は示していません。GoogleのAI検索に限らない全体像は、AI検索とは何かにまとめてあります。

2. AIモードの仕組みは?問いを分けて調べる

AIモードが回答を組み立てる手順には、クエリ ファンアウト(=1つの質問を小さな問いに分けて、同時に検索する手法)という名前が公式に付いています。Google 検索セントラルによると、AIによる概要もこの手法を使う場合があり、回答を組み立てる途中で裏付けになるウェブページを特定します。

図2:1つの質問が小さな問いに分かれ、それぞれが同時に検索される。元の問いから分かれそうな問いにも、同じページの中で答えておく形になる。

クエリファンアウトが回答を組み立てる順序
クエリファンアウトが回答を組み立てる順序

図2:1つの質問が小さな問いに分かれ、それぞれが同時に検索される。元の問いから分かれそうな問いにも、同じページの中で答えておく形になる。

出所:GMO AI検索ラボ

Google 検索ヘルプは、AIモードでは質問がサブトピックに分けられ、それぞれが複数のデータソースで同時に検索され、その結果がまとめられて回答になると説明しています。Google 検索セントラルは同じ手法を、関連する複数のサブトピックやデータソースに対して検索を実行し、それをもとに回答を組み立てる手法と書いています。

同じ手法の書き方は、この2か所のほかに Google Japan Blog と Search Console ヘルプにもあります。4つの出所で言い方は少しずつ違いますが、1つの質問を小さな問いに分けて同時に検索し、結果をまとめるという順序は共通しています。

クエリ ファンアウトの説明は4か所にあり、言い方が少しずつ違う。原文どおりに写している(2026年9月2日確認)

出所同じ手法の書き方
Google 検索セントラル関連する複数のサブトピックやデータソースに対して検索を実行し、それをもとに回答を組み立てる手法
Google 検索ヘルプ質問がサブトピックに分割され、それぞれが複数のデータソースで同時に検索されます
Google Japan Blog質問をサブトピックに分解し、ユーザーに代わり、サブクエリに対して検索を実行します
Search Console ヘルプユーザーの質問をサブトピック別にグループ化し、それぞれを同時に検索します

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AIモードで動くモデルの世代も変わっています。2025年9月9日の Google Japan Blog は、AIモードが Gemini 2.5 のカスタム バージョンを使っていると書いていました。その後、Googleは2025年11月18日に、Gemini 3 Pro をAIモードで使えるようにしたと Google Blog で告知しています。対象は米国の Google AI Pro と Ultra の契約者で、AIモードのモデルの選択で「Thinking」を選ぶ形でした。このように、AIモードで使えるモデルは国と契約のプランによって違います。

3. AIモードとAI Overviews(AIによる概要)の違い

AIモードとAIによる概要が同じものではないことは、Google 検索セントラルが書いています。2つは使うモデルや手法が異なる場合があるため、表示される回答やリンクの内容にも違いが出るという説明です。

図3:出方も止め方も違う2つを、公式ヘルプの呼び名にそろえて並べている。混ぜたまま対策の話に入らないための土台になる。

2つの機能の出方と、使う側が止められるか
2つの機能の出方と、使う側が止められるか

図3:出方も止め方も違う2つを、公式ヘルプの呼び名にそろえて並べている。混ぜたまま対策の話に入らないための土台になる。

出所:GMO AI検索ラボ

同じページは、AIによる概要が表示されるのは、従来の検索結果に付加価値があるとシステムが判断した場合だけで、通常は表示されないとも書いています。出ないことのほうが既定なので、載せる側は、出たときに裏付けとして拾われるページにしておくことを先に考えるのがよさそうです。

2つを混ぜたまま対策を考えると、どちらの話なのかが分からなくなります。そこで、AIモードとAIによる概要を、出方・呼び出し方・使う側が止められるか・公式ヘルプでの呼び名の4つの観点で並べました。

AIモードとAIによる概要の違いを、出方から操作の仕方まで、Googleの記述から並べたもの(2026年9月2日確認)

観点AIモードAIによる概要
出方専用の入口やタブから開いて使う通常の検索結果の上に出る
呼び出し方google.com/ai、検索結果の[AI モード]、Google アプリのアイコン検索した結果として自動で出る
使う側が止められるか公式ヘルプにオフにする節が無い機能を無効にすることはできませんと明記
公式ヘルプでの呼び名AI モードAI による概要

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どの検索でAIモードとAIによる概要のどちらが出るかの条件は、公式には示されていません。自社が出ているかどうかは、どちらか一方の画面だけで決めず、AIモードとAIによる概要の両方で確かめてください。

4. AIモードの提供状況

Google 検索ヘルプの提供状況の一覧を開くと、AIモードの対応言語の一覧に日本語が、対応する国と地域の一覧に日本が入っています。AIによる概要のヘルプでも、対応言語の一覧に日本語が入っています。

図4:機能ごとに提供の範囲が違う。日本語の画面に出ていない機能があっても、不具合ではなく提供の範囲の違いにあたる。

日本語で使える機能と英語だけの機能
日本語で使える機能と英語だけの機能

図4:機能ごとに提供の範囲が違う。日本語の画面に出ていない機能があっても、不具合ではなく提供の範囲の違いにあたる。

出所:GMO AI検索ラボ

ただし、AIモードの中の機能まで、すべて日本語で使えるとは限りません。Google 検索ヘルプは、AIモードの Gemini 3 Pro を一部の利用者に英語で提供していると書いています。対象の国の一覧には日本も入っていますが、言語は英語だけです。日本語で開いたAIモードの画面に出てこない機能があるのは、このように機能ごとに提供の範囲が違うためと考えられます。

年齢とアカウントの条件も、どの機能に掛かるのかを分けて読まないと、使えない理由を取り違えます。公式ヘルプが18歳以上と書いているのは、Search Labs(=Googleが試験運用版の機能を提供する場)の「AI モード」と、パーソナル インテリジェンス(=AIモードの回答を利用者ごとに合わせる仕組み)の2つです。日本語で提供されているAIモード本体について、年齢の条件を示した記述はこのヘルプページにありません。条件ごとに、公式ヘルプの記述と、その条件が掛かる範囲を並べました。

年齢とアカウントの条件。原文をそのまま写している(2026年9月2日確認)。AIモード本体に年齢の条件がある、とは書かれていない

条件公式ヘルプの記述掛かる範囲
年齢AI Mode in Search Labs is available to users 18 and above.Search Labs の試験運用版
年齢と履歴履歴とパーソナライズされたおすすめ表示を有効にしている 18 歳以上のユーザーパーソナル インテリジェンス
会社のアカウント検索とアシスタントがオフになっている Workspace ユーザーの場合、検索履歴は利用できませんGoogle Workspace の利用者
子どものアカウント管理対象のお子様のアカウント設定は、ファミリー リンクアプリを使用して管理できますファミリー リンクで管理する利用者

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AIによる概要のヘルプには、年齢の条件もアカウントの条件も書かれていません。そのため、年齢やアカウントの種類によってAIによる概要だけが出ない、という読み方は公式の記述からはできません。

5. AIモードにアクセスする方法

AIモードを開く入口を、Google 検索ヘルプは3つ挙げています。専用のURLの google.com/ai を開く方法と、www.google.com で質問を入力して[AI モード]をタップする方法です。3つめは、Google アプリのホーム画面にあるAIモードのアイコンをタップする方法です。

図5:どこから入っても同じAIモードにつながる。入口を選ぶ基準は、使っている端末だけである。

公式ヘルプが挙げるAIモードの入口
公式ヘルプが挙げるAIモードの入口

図5:どこから入っても同じAIモードにつながる。入口を選ぶ基準は、使っている端末だけである。

出所:GMO AI検索ラボ

社内の手順書へ写すときは、公式の表記と、自分の端末で実際に表示されるボタンの名前を照らし合わせてから載せてください。

AIモードを開く3つの入口。右の列は原文の表記をそのまま使っている(2026年9月2日確認)

入口公式の表記
専用のURLgoogle.com/ai にアクセスします
検索結果のタブwww.google.com にアクセスし、検索バーに質問を入力して、[AI モード]をタップします
Google アプリGoogle アプリ で、ホーム画面の AI モードアイコン をタップします

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AIによる概要から、続けてAIモードで質問する道もあります。Google 検索ヘルプによると、AIによる概要の下部にある[もっと見る]を選ぶと詳細ビューが開き、[質問する]バーに入力するとAIモードで会話を続けられます。元の検索の文脈が引き継がれるので、最初から質問し直す必要はありません。この道を使えるのは、AIによる概要とAIモードに対応している地域と言語のモバイル端末です。

AIモードでの質問の仕方として、公式ヘルプはテキスト・音声・画像・PDFなどのファイル・ウェブページやURLの5つを挙げています。

6. AIモードが表示されない・使えないときの対処法

AIモードやAIによる概要が出てこない理由を、公式ヘルプと Google 検索セントラルに書かれている条件から切り分けます。

図6:どのクエリで出るかの条件は公式に示されていない。出ない理由を1つに絞ることはできない。

出てこない理由を公式の記述だけで分ける
出てこない理由を公式の記述だけで分ける

図6:どのクエリで出るかの条件は公式に示されていない。出ない理由を1つに絞ることはできない。

出所:GMO AI検索ラボ

まず、AIによる概要は出ないことのほうが既定です。Google 検索セントラルは通常は表示されないと書いており、Google 検索ヘルプは、生成AIが特に有用だとシステムが判断した場合に表示されると書いています。例として挙がっているのは、さまざまな情報源の情報をすばやく示せる場合です。

同じ言葉で検索しても出るときと出ないときがあるのは、このシステムの判断によると考えられます。どの検索で出るかの条件は公式に示されていないので、出ない理由を1つに絞ることはできません。

会社のアカウントで使っているときは、管理者の設定が関わる場合があります。Google 検索ヘルプによると、検索とアシスタントがオフになっている Google Workspace(=Googleの業務向けのメールや文書のサービス)の利用者は、検索履歴を使えません。オンにするには、Workspace の管理者が管理コンソールから設定する必要があります。管理対象の子どものアカウントの設定は、ファミリー リンクアプリで管理すると書かれています。出るかどうかを切り分けるときに見るところと、それぞれについて公式に書かれていることを並べました。

出るかどうかを分ける条件。Googleが書いているものだけを並べている(2026年9月2日確認)

見るところ公式に書かれていること
そもそも出るかどうかAI による概要は、生成 AI が特に有用であるとシステムが判断した場合に表示される。通常はトリガーされません
アカウントの種類検索とアシスタントがオフになっている Workspace ユーザーの場合、検索履歴は利用できません
管理者の設定オンにするには、Workspace 管理者が管理コンソールから行う必要があります
子どものアカウント管理対象のお子様のアカウント設定は、ファミリー リンクアプリを使用して管理できます
試験運用版の条件AI Mode in Search Labs is available to users 18 and above.

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なお、AIモードとAIによる概要のヘルプは、Google 検索サービスの設定を更新しているため、説明が画面と一致しない場合があると冒頭で断っています。設定を切り替えた直後の1回だけで、効いたかどうかを決めないでください。

7. AIモードをオフにする方法(消し方)は現状なし

AIモードを止めたい人に伝えられる事実は、公式ヘルプにAIモードそのものをオフにする案内が載っていない、という1つです。

図7:3つとも届く範囲が限られる。切ったつもりで切れていない状態を避けるため、何が起きないかまで並べている。

止める操作3つと、それぞれの届く範囲
止める操作3つと、それぞれの届く範囲

図7:3つとも届く範囲が限られる。切ったつもりで切れていない状態を避けるため、何が起きないかまで並べている。

出所:GMO AI検索ラボ

Google 検索ヘルプのAIモードのページに「AI モードをオフにする」という見出しはありません。削除に関わるのは「アカウントに保存されている AI モードの検索履歴を削除する」の1つだけです。これは履歴を消す操作で、AIモードそのものは止まりません。

AIによる概要のヘルプには「Labs で[検索における AI]をオフにする」という見出しがあります。ただしこれは Search Labs の試験運用版に掛かる設定で、AIによる概要そのものを止める手段ではありません。2つを分けずに読むと、Labs の設定を切ったあとも画面にAIによる概要が出続け、止めたつもりで止まっていない状態になります。

止めるつもりで選ばれやすい3つの手段について、それぞれ何が起きるかと、何が起きないかを並べました。3つめのウェブフィルタ(=検索結果からAI機能を外して、テキストのリンクだけを出す絞り込み)は、AIによる概要のヘルプが案内している手段です。

止めるつもりで選ばれる3つの操作と、その届く範囲(2026年9月2日確認)

手段何が起きるか何が起きないか
AI モードの検索履歴を削除するアカウントに保存された検索履歴が消えるAIモードそのものは止まらない
Labs で[検索における AI]をオフにするSearch Labs の試験運用版が切れるAIによる概要そのものは止まらない
[ウェブフィルタ]を選ぶその検索の結果からAIによる概要などの機能が外れる機能そのものは無効にならない

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ブラウザの拡張機能や検索語の書き換えといった、Google以外の手段は勧めません。公式に書かれていない方法は、いつ効かなくなるか分からず、確かめる先も無いためです。AIによる概要の止め方の代わりにGoogleが用意しているのは、ウェブフィルタです。

8. Google 検索でウェブリンクのみを表示する

AIによる概要は、使う側が無効にできない機能だと Google 検索ヘルプに明記されています。載せる側の前提にも関わる記述なので、原文をそのまま引きます。

図8:使う側はAIによる概要を消せない。載せる側にとってAIの回答は、避けて通れる場所ではなくなっている。

ウェブフィルタで外せるものと外せないもの
ウェブフィルタで外せるものと外せないもの

図8:使う側はAIによる概要を消せない。載せる側にとってAIの回答は、避けて通れる場所ではなくなっている。

出所:GMO AI検索ラボ

AI による概要は、ナレッジパネルと同様に、Google 検索の主要な機能です。機能を無効にすることはできませんが、検索を行った後に[ウェブフィルタ]を選択できます。このフィルタを適用すると、AI による概要などの機能がないテキストベースのリンクのみが表示されます。

出典:Google 検索の AI による概要で、情報をすばやく簡単に見つける(Google 検索ヘルプ・2026年9月2日確認)(新しいタブで開く)

ウェブフィルタは、検索したあとに選ぶ絞り込みです。適用した検索結果からはAIによる概要などの機能が外れますが、機能そのものが無効になるわけではありません。

ウェブフィルタは、検索する人が自分の画面から要約を外すための手段です。自社のページをAIの回答に出さないための手段ではありません。自社のページの出方を絞る指定は、「AIモードに対応するためのSEO対策」の章で扱います。

9. AIモードがSEOに与える影響

AIモードとAIによる概要が広がると、載せる側である自社のページには、変わる点と変わらない点があります。

図9:米国の成人を対象にした調査で、AI要約が出た検索のクリックは、出なかった検索のおよそ半分だった。日本の数字として読み替えられない。

AI要約の有無で分かれたクリックの割合
AI要約の有無で分かれたクリックの割合

図9:米国の成人を対象にした調査で、AI要約が出た検索のクリックは、出なかった検索のおよそ半分だった。日本の数字として読み替えられない。

出所:GMO AI検索ラボ

変わらない点は、Googleに拾われるための条件です。Google 検索セントラルは、AI機能に表示されるための追加の要件はないと書いています。変わる点は、検索した人が結果のページで何を見るかと、そこから自社のページへ進むかどうかです。変わる点と変わらない点を、根拠にした公式の記述と組にして並べました。

右の列は Google 検索セントラルと Search Console ヘルプの原文である(2026年9月2日確認)

変わる点変わらない点根拠にした公式の記述
結果のページで、まず要約が読まれる場面が出てくる拾われるための条件AI による概要や AI モードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません
要約の裏付けとして並ぶリンクの幅ページを用意する側の作業従来の検索よりも幅広く有益なリンクを表示でき、情報探索に新たな可能性を開きます
出るかどうかがクエリごとに変わる出ないことが既定である点AI による概要は、従来の検索結果に対して付加価値があるとシステムが判断した場合にのみ表示されるため、通常はトリガーされません
Search Console で見える形掲載順位の計算そのものAI モードにおける掲載順位は、Google 検索の検索結果ページの場合と同じ方法で計算されます

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検索した人のクリックがどう変わるかについては、方法と分母が書かれた第三者の調査があります。米国の非営利の調査機関である Pew Research Center が、2025年3月の1か月間に米国の成人900人のブラウザの記録を調べ、2025年7月22日に公表したものです。

Pew Research Center・2025年7月22日公表/米国の成人900人/2025年3月の1か月(2026年9月2日確認)

項目値
調べた人数900 U.S. adults(KnowledgePanel Digital の参加者)
数えた検索の件数68,879 unique Google searches
期間March 1-31, 2025
AI要約が出た検索の割合Some 18% of all the Google searches in our study generated an AI summary
要約が出たときのクリックclicked on a traditional search result link in 8% of all visits
要約が出なかったときのクリックnearly twice as often (15% of visits)
要約の中のリンクのクリックThis occurred in just 1% of all visits

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Pew Research Center の調べでは、2025年3月の米国の成人900人の記録で、AIの要約が出た訪問のうち従来の検索結果のリンクが開かれたのは8%、要約が出なかった訪問では15%でした(どちらも訪問を分母にした割合)。この差は要約が出た検索と出なかった検索を比べた結果で、要約がクリックを減らしたと示したものではありません。要約の中のリンクが開かれたのは、要約が出た訪問の1%です。対象は米国の成人で期間も1か月なので、日本語の検索で同じ割合になるかは分かりません。自社の見込みにそのまま当てはめないでください。

同じ向きの結果は、事前に登録したフィールド実験(=実際に使う場で条件を分けて比べる実験)の査読前論文(=学会や雑誌の審査を通す前に公開された論文)でも報告されています。arXiv:2608.18352 によると、7日間の実験で1回以上検索した参加者は1,100人でした。AIによる概要とAIモードを外した検索の人たちは、通常のGoogle検索の人たちと比べて、記事を出しているサイトへのクリック率が8.8ポイント高くなりました。AIモードだけの検索の人たちでは、18.8ポイント低くなっています。

Googleは、AIによる概要が表示される検索結果ページからのクリックは質が高く、利用者がサイトに長く滞在する傾向があると Google 検索セントラルに書いています。ただし、比べた相手も分母も測り方も、そのページには書かれていません。

クリックが減る傾向があっても、検索順位が意味を失うとは言えません。Search Console ヘルプは、AIモードでの掲載順位を、通常の検索結果ページと同じ方法で計算すると書いています。検索順位とAI機能への掲載の対応については、公式は何も書いていません。

10. AIモードに対応するためのSEO対策

AIモードに向けた施策を選ぶ前に、Google 検索セントラルが置いている前提を確かめておくと、公式が要らないと書いている作業まで抱え込まずに済みます。

図10:7項目に効果の大きい順は付けていない。45本の研究をまとめた総説論文も、安定して効くと確かめられた手法は1つも無いと結論している。

公式が挙げるベストプラクティス7項目
公式が挙げるベストプラクティス7項目

図10:7項目に効果の大きい順は付けていない。45本の研究をまとめた総説論文も、安定して効くと確かめられた手法は1つも無いと結論している。

出所:GMO AI検索ラボ

その前提は、Google 検索セントラルの「AI 機能とウェブサイト」の冒頭に、次のように書かれています。

SEO のベスト プラクティスは、引き続き Google 検索の AI 機能(AI による概要や AI モードなど)でも有効です。AI による概要や AI モードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません。

出典:AI 機能とウェブサイト(Google 検索セントラル・2026年9月2日確認)(新しいタブで開く)

同じページは、AIによる概要やAIモードでサポートリンク(=回答の裏付けとして添えられるリンク)としてページが表示される条件を3つ挙げ、これ以外に追加の技術要件は無いと書いています。1つめは、インデックス(=Googleがページを登録して、検索に出せる状態にした一覧)に登録されていることです。2つめはGoogle検索でスニペット(=検索結果に出る、ページの内容の抜き書き)が表示されること、3つめは検索の技術要件を満たしていることです。

Google 検索セントラルの「技術要件」のページによると、技術要件は3つです。Googlebot(=Googleがページを読み取るプログラム)がブロックされていないこと、ページが機能していること、インデックスに登録できる内容がページに含まれていることです。同じページは、実際にはウェブページに技術的な変更を加える必要はほとんど無いとも書いています。

「AI 機能とウェブサイト」のページは、SEOのベストプラクティスとして7つの施策も挙げています。施策ごとに、何のためにやるかと、自社で確かめる場所を並べました。

左の列は Google 検索セントラルが挙げている7項目の原文である(2026年9月2日確認)。効果の大きい順には並べていない

施策何のためにやるか自社で確かめる場所
クロールが robots.txt に加え、CDN またはホスティング インフラストラクチャで許可されていることを確認しますそもそも読み取ってもらうためrobots.txt と、配信まわりの設定
コンテンツがウェブサイトの内部リンクから簡単に見つけられるようにしますページまでの道をつなぐためサイト内のリンクと、パンくずの並び
ユーザーにとって優れたページ エクスペリエンスを提供します読む人が読み進められる状態にするため表示の速さと、画面の崩れ
重要なコンテンツはテキスト形式で提示します画像の中の文字が読み取られないためURL 検査ツールで取得したHTML
可能な場合は、高品質の画像と動画でテキストのコンテンツをサポートします文章だけでは伝わらない部分を補うため各ページの画像と動画
構造化データをページに表示されるテキストと一致させます書いてある内容と食い違わせないためリッチリザルト テストと画面の表示
Merchant Center とビジネス プロフィールの情報が最新のものであることを確認します商品と店舗の情報を古いままにしないためMerchant Center とビジネス プロフィール

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7つの施策に、効果の大きい順は付けていません。順番を付けるには施策をやった場合とやらなかった場合を比べた数字が要りますが、公式の記述にはその比較が無いためです。

順番を付けない理由はもう1つあります。45本の研究を見渡した総説論文(=ある分野の研究をまとめて評価する論文)である arXiv:2607.14035 は、生成AIの回答に載るための手法で、安定して効くと確かめられたものは無いと結論しています。同じ論文は、引用を狙った書き換えが、かえって検索で取り出されにくくすることがあるとも指摘しています。

構造化データ(=ページの内容を機械が読める形で書き添える記述)を入れればAI機能に載る、とも言えません。ベストプラクティスに挙がっているのは、構造化データをページに表示されるテキストと一致させることで、入れることそのものではありません。Google 検索セントラルは、AI機能に表示されるために機械が読み取れるファイルやAI用のテキストファイル、マークアップを新しく作る必要は無く、特別な schema.org の構造化データを足す必要も無いと書いています。

自社のページの出方を絞る指定も、公式に用意されています。Google 検索セントラルは、検索に表示されるページからの情報を制限するには nosnippet・data-nosnippet・max-snippet・noindex の4つを使うと書いています。Google-Extended(=Geminiのモデルの学習などに使わせるかを決める robots.txt の指定)は、検索のAI機能に掛かる指定ではないので、この4つと混ぜないでください。実装の手順はAI検索のためのテクニカルSEOで扱っています。

はい・いいえで答えられる点検表

公式が挙げる表示の条件と施策を、はいかいいえで答えられる確認項目にまとめました。項目ごとに、満たした状態と確認に使う画面、満たしていないと何が起きるかを並べています。

すべて、はいかいいえで答えられる形にそろえている。確認に使う画面は項目ごとに挙げている

確認項目満たした状態確認に使う画面満たしていないと何が起きるか
Googlebot のクロールを止めていないか止めていないrobots.txt と配信まわりの設定読み取ってもらえず、技術要件を満たさない
ページがインデックスに登録されているか登録されているSearch Console の URL 検査ツール公式が挙げる3つの条件のうち1つを満たさない
検索結果にスニペットが出ているか出ている実際の検索結果と、robots meta タグの指定サポートリンクとして表示される条件から外れる
重要な内容がテキストで書かれているか画像の中だけに置いていないURL 検査ツールで取得したHTML公式が挙げるベストプラクティスの4番目から外れる
構造化データが画面の表示と一致しているか一致しているリッチリザルト テストと画面の表示公式が挙げるベストプラクティスの6番目から外れる
nosnippet などの指定を意図せず付けていないか付けていないrobots meta タグと HTTP ヘッダー表示を絞る指定が効き、AI機能での出方が狭まる

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判定が人によって割れないように、程度で答える項目は入れていません。自社にしか出せない一次情報をページに置く考え方は、コンテンツSEOとE-E-A-Tで扱っています。

11. クエリファンアウトを想定し、関連する問いを1記事で押さえる

AIモードは、クエリ ファンアウトで1つの質問を小さな問いに分けて検索します。この仕組みから、記事の作り方について言えることを1つ引き出します。

図11:1つの質問が小さな問いに分かれるので、分かれそうな問いを先に書き出して答える。実際に分かれた問いの数は、この記事では数えていない。

長い問いに1本の記事で答え切る形にする
長い問いに1本の記事で答え切る形にする

図11:1つの質問が小さな問いに分かれるので、分かれそうな問いを先に書き出して答える。実際に分かれた問いの数は、この記事では数えていない。

出所:GMO AI検索ラボ

Google Japan Blog は、AIモードの初期の利用者が、従来の検索の2倍から3倍の長さの質問をしていたと書いています(2025年9月9日の記事)。

Google 検索セントラルのブログ(2025年5月)も、AIの検索体験では利用者がより長く具体的な質問をし、さらに詳しく尋ねる追加の質問もしていると書いています。どちらもGoogleが自社のブログに書いた主張で、分母も数え方も示されていません。

どんな質問でAIによる概要が出やすいかについては、方法と分母が書かれた研究があります。Pew Research Center の調査と同じ米国の成人900人について、2025年3月の閲覧記録を調べた査読前論文の arXiv:2608.04831 が、出やすいクエリの特徴を3つ挙げています。

arXiv:2608.04831・2026年8月5日投稿/米国の成人900人・2025年3月の記録(2026年9月2日確認)

特徴原文
クエリが長いthe length of a query
疑問詞で始まるwhether the query begins with a question word
名詞と動詞の両方を含むwhether the query contains both a noun and verb

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対象は米国の英語の検索なので、日本語の検索に同じ特徴が当てはまるかは、この論文からは分かりません。それでも、長くて具体的な問いが投げられているという向きは、Googleのブログの記述と合っています。

記事の作り方としては、元の問いから分かれそうな問いを先に書き出し、1本の記事の中で答えておく形が考えられます。見出しを問いの形にし、その直後の段落で答えを言い切ると、どの問いに答えたページなのかが読み取りやすくなります。ただし、そう作ればAIモードに拾われるとGoogleが書いているわけではありません。

12. AIモード対策の効果は「引用されているか」で測る

AIモード対策の効果を見るときは、自社のページがAIの回答の裏付けとして引用されたかどうかを見ます。検索順位の上下とは別の指標なので、まずはAIモードの画面を自分の目で確かめます。

図12:順位ではなく、裏付けとして引用されたかを見る。1回の結果では判断せず、記録を溜めて出た回数と出なかった回数の割合で読む。

引用されているかを画面で確かめる手順
引用されているかを画面で確かめる手順

図12:順位ではなく、裏付けとして引用されたかを見る。1回の結果では判断せず、記録を溜めて出た回数と出なかった回数の割合で読む。

出所:GMO AI検索ラボ

引用されているかを確かめる手順

  1. 自社に関わる問いを、実際に検索する人の言い方で数本ほど書き出します。
  2. google.com/ai を開き、書き出した問いをそのまま入力します。
  3. 回答の中と、回答に添えられた出典の欄に、自社のページが出るかを見ます。
  4. 同じ問いを言い方を変えて何度か投げ、出たかどうかを日付とあわせて記録します。
  5. 記録が溜まったら、出た回数と出なかった回数の割合で読みます。1回の結果では判断しません。

Google 検索ヘルプは、AIモードの回答を確かめ直す方法として、質問のバリエーションを複数試すことを挙げています。同じ問いでも答えが変わりうることを、Googleの側が前提にしていると読める記述なので、手順の4つ目と5つ目を省かないでください。

査読前論文の arXiv:2604.07585 も、AI検索の答えは実行のたび、質問の言い方ごと、時期によって変わるため、1回だけの観測は当てにならないと書いています。同じ論文は、AI検索での見え方を1回の結果ではなく、繰り返し測った分布として捉える必要があるとしています。45本の研究をまとめた総説論文の arXiv:2607.14035 も、商用の監査で実行のたびに結果が大きくばらついたという指摘を挙げています。

画面で数えるほかに、Search Console の数字も使えます。Google 検索セントラルによると、AIによる概要やAIモードに表示されたサイトも、Search Console の全検索トラフィックに反映され、検索タイプが「ウェブ」のパフォーマンス レポートに含まれます。

表示回数もクリック数も検索タイプ「ウェブ」の中に混ざって入るので、このレポートだけではAI機能からの増減を切り分けられません。一方、Googleは2026年8月31日に「生成 AI パフォーマンス レポート(検索)」を世界中のサイトへ公開したと Search Console ヘルプに書いており、AIによる概要とAIモードでの表示回数はこちらで見られます。段階的な公開のため、このレポートをまだ開けないプロパティもあります。数え方の詳しい話はAI検索の計測と分析で扱っています。

AIによる概要とAIモードの数字がどう数えられるかについて、見る場所ごとに Search Console ヘルプの記述を並べました。

原文は Search Console ヘルプ「表示回数、掲載順位、クリック数とは」から写している(2026年9月2日確認)

見る場所Search Console ヘルプの記述
AIによる概要のクリック数AI による概要で外部ページへのリンクをクリックすると、1 回のクリックとしてカウントされます
AIによる概要の掲載順位AI による概要に付与される掲載順位は検索結果内で 1 つのみです。つまり、AI による概要内のすべてのリンクに同じ掲載順位が割り当てられます
AIモードの掲載順位AI モードにおける掲載順位は、Google 検索の検索結果ページの場合と同じ方法で計算されます
AIモードの追加の質問ユーザーが AI モード内でフォローアップの質問をすると、実質的には新しいクエリが実行されます
試験運用版のデータSearch Labs の試験運用版のデータは、現在開発中であるため、Search Console には含まれません

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AIによる概要では、リンクの位置に関係なく掲載順位が1つに揃うため、順位を見ても要約の中で何番目に出たのかは分かりません。AIモードのほうは通常の検索結果ページと同じ方法で計算されるので、2つを同じ基準では並べられません。

13. よくある誤解

AIモードとAIによる概要への対策には、公式の記述と食い違う読み方がいくつか出回っています。そうした読み方を、根拠になる公式の記述とあわせて並べます。

図13:遠回りと事故を防ぐために、公式の原文と食い違う読み方を並べている。根拠として公式のどこを見ればよいかは本文に添えている。

6つの誤解と、それに当たる公式の記述
6つの誤解と、それに当たる公式の記述

図13:遠回りと事故を防ぐために、公式の原文と食い違う読み方を並べている。根拠として公式のどこを見ればよいかは本文に添えている。

出所:GMO AI検索ラボ

1つ目は、申し込めばAIによる概要に載せてもらえるという読み方です。自然な検索結果としての掲載を申請する窓口は、公式ドキュメントにありません。Google 検索セントラルは、要件とベストプラクティスをすべて満たしてポリシーを守っていても、クロールやインデックス登録、配信が行われるとは限らず、保証されていないと書いています。

広告は別の仕組みです。Google 広告ヘルプによると、既存のテキスト広告やショッピング広告などは、AIによる概要を利用できる少なくとも200の地域で、AIによる概要の上部または下部に表示されます。AIによる概要の機能を使った広告は、オーストラリア・カナダ・インドなど12か国で英語だけの提供で、日本は入っていません。

2つ目は、AIに向けた指示をページに隠して置くという手法です。Google 検索セントラルのスパムに関するポリシーは、検索エンジンを操作することだけを目的にコンテンツを置き、人には見えにくくする行為を、隠しテキストや隠しリンクの不正使用として禁じています。

例として挙がっているのは、白い背景に白い文字を置くこと、テキストを画像の背後に置くこと、CSSでテキストを画面の外に置くことです。フォントサイズや不透明度を0にすることと、目立たない1文字だけをリンクにして隠すことも挙がっています。

3つ目は、生成AIでページを量産するという手法です。同じポリシーは、大量生成されたコンテンツの不正使用を「ユーザーをサポートすることではなく、検索ランキングの操作を主な目的として大量のページを生成すること」と定義しています。数を増やすこと自体が目的になっている状態は、この定義にそのまま当てはまると読めます。

4つ目は、検索順位が高ければAIによる概要にも載るという読み方です。公式は、検索順位とAI機能への掲載の対応について何も書いていません。

5つ目は、E-E-A-T(Experience・Expertise・Authoritativeness・Trust=経験・専門性・権威性・信頼)を高めれば載るという読み方です。Google 検索セントラルは、E-E-A-T 自体はランキングに直接影響する要因ではないと書いています。そのうえで、E-E-A-T が優れたコンテンツを見分けられる要素の組み合わせを使うことは有効だとしています。

6つ目は、Google-Extended を止めればAIによる概要に出なくなるという読み方です。Google のクローラーの一覧によると、Google-Extended が掛かるのは、Gemini アプリと Gemini 向け Vertex AI API のモデルのトレーニングです。Gemini アプリでのグラウンディング(=質問を受けたときに、Googleの検索インデックスからモデルへ内容を渡すこと)にも掛かります。検索のAI機能への表示を止める指定ではありません。

6つのよくある読み方と、それぞれに対する公式の記述を並べました。

右の列は、記述が無いことを書いた2行を除き、Google 検索セントラルの原文である(2026年9月2日確認)

よくある読み方公式の記述
申請すれば載せてもらえる申請の窓口は公式ドキュメントに無い。インデックス登録と配信は保証されているものではありません
AIに向けた指示を隠しておけば拾われる検索エンジンを操作することのみを目的としてページにコンテンツを配置し、人間のユーザーには見えにくくする行為です
生成AIでページを増やせば当たる確率が上がるユーザーをサポートすることではなく、検索ランキングの操作を主な目的として大量のページを生成することを指します
検索順位が高ければ載る順位と掲載の対応についての記述は無い
E-E-A-Tを高めれば載るE-E-A-T 自体はランキングに直接影響する要因ではありません
Google-Extended を止めればAIによる概要に出ないGemini アプリや Gemini 向け Vertex AI API のベースになる次世代の Gemini モデルのトレーニングと、Gemini アプリでのグラウンディング

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AIの回答をそのまま正しいと受け取る読み方にも、注意が要ります。Google 検索ヘルプは、AIの回答には間違いが含まれている場合があると書き、AIモードではウェブ コンテンツが誤って解釈されたり、文脈が認識されなかったりすることがあるとも書いています。自社に関わる問いをAIモードへ入力し、回答が自社のページの記述と食い違っていないかを読み比べてください。対策の全体の進め方はAIO対策とはで扱っています。

まとめ

AIモードとAIによる概要はどちらもGoogle検索の機能で、使う側にはAIモードを開く入口が3つありますが、AIによる概要を無効にする手段はありません。公式が用意しているのは、検索のたびに要約を外すウェブフィルタだけです。

載せる側から見ると、検索する人が避けられない場所にAIの回答が出る一方で、掲載のための特別な作業は公式に用意されていません。公式が挙げている条件は、ページがインデックスに登録され、スニペットが表示され、検索の技術的要件を満たしていることの3つだけです。

公式が挙げる7つの施策に、効果の大きい順は付けられません。45本の研究をまとめた総説論文も、生成AIの回答に載るための手法で安定して効くと確かめられたものは無いと結論しています。まずは「はい・いいえで答えられる点検表」の6項目を自社のページで確かめ、AIモードの画面で引用されたかどうかを日付とあわせて記録してください。自社のページで何から手を付けるか迷う場合は、お問い合わせのフォームからご相談ください。

Google AIモードに関するよくある質問

Google AIモードは無料で使えますか

公式ヘルプは、AIモードを使うために料金が要るとは書いていません。入口として挙げられているのは、google.com/ai を開く、検索バーに質問を入力して[AI モード]をタップする、Google アプリのホーム画面のアイコンをタップする、の3つです。ただし「AI モードの Gemini 3 Pro」は英語だけの提供で、対応する国の一覧に日本は入っていますが、日本語では使えません。

AIによる概要を消すことはできますか

できません。公式ヘルプは「機能を無効にすることはできませんが、検索を行った後に[ウェブフィルタ]を選択できます」と書いています。ウェブフィルタを適用すると、AIによる概要などの機能がないテキストベースのリンクだけが表示されます。これは検索したあとに選ぶ絞り込みで、機能そのものが消えるわけではありません。AIモードのヘルプにも、機能をオフにする案内は載っていません。

AI Overviewsへの掲載を申請できますか

自然な検索結果として載せてほしいと申し込む窓口は、公式ドキュメントにありません。広告は別の仕組みで、Google 広告ヘルプによると、既存のテキスト広告やショッピング広告などがAIによる概要の上部または下部に表示されます。公式が示している条件は、ページがインデックスに登録されていること、Google検索でスニペットが表示されること、検索の技術的要件を満たしていることの3つだけです。そのうえで「インデックス登録と配信は保証されているものではありません」とも書かれているので、条件を満たしても必ず載るとは限りません。

AIモードに載るには構造化データを入れる必要がありますか

必要だとは書かれていません。Google 検索セントラルは「特別な schema.org の構造化データを追加する必要もありません」と書いています。ベストプラクティスに挙がっているのは「構造化データをページに表示されるテキストと一致させます」で、入れること自体ではなく、書いてある内容と合っていることを求めています。すでに入れている場合は、ページの表示と食い違っていないかを見直すところから始められます。

AIモードで自社が引用されているかは、どこで確かめられますか

確かめ方は2つあります。1つは画面で、自社に関わる問いをAIモードへ投げ、回答と出典の欄に自社のページが出るかを見ます。同じ問いでも答えが変わるので、公式ヘルプも「質問のバリエーションを複数試して、最適な回答を得ます」と書いています。もう1つは Search Console で、AI機能での表示回数とクリック数は、検索タイプ「ウェブ」のパフォーマンス レポートに含まれます。AIによる概要とAIモードでの表示回数だけを見るには、2026年8月31日に公開された「生成 AI パフォーマンス レポート(検索)」を使います。

この記事の参考文献

掲載した決まりや条件は、次のページの原文から引いています。Googleの仕様は変わり、公式ヘルプ自身も設定の更新中で画面と一致しない場合があると断っているので、確認日より後に読む場合は原文のほうを見直してください。

ページURL確認日
AI 機能とウェブサイト(Google 検索セントラル)https://developers.google.com/search/docs/appearance/ai-features?hl=ja2026年9月2日
Google 検索の AI モードで AI による回答を取得するhttps://support.google.com/websearch/answer/16011537?hl=ja2026年9月2日
Google 検索の AI による概要で、情報をすばやく簡単に見つけるhttps://support.google.com/websearch/answer/14901683?hl=ja2026年9月2日
表示回数、掲載順位、クリック数とは(Search Console ヘルプ)https://support.google.com/webmasters/answer/7042828?hl=ja2026年9月2日
Robots meta タグ、data-nosnippet、X-Robots-Tag の指定https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/robots-meta-tag?hl=ja2026年9月2日
Google の一般的なクローラーの一覧https://developers.google.com/crawling/docs/crawlers-fetchers/google-common-crawlers?hl=ja2026年9月2日
技術要件(Google 検索セントラル)https://developers.google.com/search/docs/essentials/technical?hl=ja2026年9月2日
Google ウェブ検索のスパムに関するポリシーhttps://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies?hl=ja2026年9月2日
有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/creating-helpful-content?hl=ja2026年9月2日
Google 検索における「AI モード」を日本語で提供開始(Google Japan Blog)https://blog.google/intl/ja-jp/products/explore-get-answers/ai-mode-search/2026年9月2日
AI による概要 : ウェブにつながる新しい方法(Google Japan Blog)https://blog.google/intl/ja-jp/products/explore-get-answers/ai-overviews/2026年9月2日
Google users are less likely to click on links when an AI summary appears in the results(Pew Research Center)https://www.pewresearch.org/short-reads/2025/07/22/google-users-are-less-likely-to-click-on-links-when-an-ai-summary-appears-in-the-results/2026年9月2日
生成 AI パフォーマンス レポート(検索)(Search Console ヘルプ)https://support.google.com/webmasters/answer/16984139?hl=ja2026年9月11日
Gemini 3 を搭載した Google 検索(Google Blog)https://blog.google/products-and-platforms/products/search/gemini-3-search-ai-mode/2026年9月11日
Investigating Click Behaviors On Google Search Result Pages That Produce an AI Overview(arXiv:2608.04831)https://arxiv.org/abs/2608.048312026年9月11日
AI in Search Reduces Publisher Referrals Without Improving User Experience(arXiv:2608.18352)https://arxiv.org/abs/2608.183522026年9月11日
Don't Measure Once: Measuring Visibility in AI Search(arXiv:2604.07585)https://arxiv.org/abs/2604.075852026年9月11日
Optimizing Visibility in Generative Engines: A Critical Survey(arXiv:2607.14035)https://arxiv.org/abs/2607.140352026年9月11日

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関連する出典

この記事の根拠にした一次情報(=発表元がみずから出している資料)です。

  1. AI 機能とウェブサイト(Google 検索セントラル)(新しいタブで開く)https://developers.google.com/search/docs/appearance/ai-features?hl=ja
  2. Google 検索の AI モードで AI による回答を取得する(Google 検索ヘルプ)(新しいタブで開く)https://support.google.com/websearch/answer/16011537?hl=ja
  3. Google 検索の AI による概要で、情報をすばやく簡単に見つける(Google 検索ヘルプ)(新しいタブで開く)https://support.google.com/websearch/answer/13572151?hl=ja
  4. 表示回数、掲載順位、クリック数とは(Search Console ヘルプ)(新しいタブで開く)https://support.google.com/webmasters/answer/7042828?hl=ja
  5. Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー(Google 検索セントラル)(新しいタブで開く)https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies?hl=ja
  6. 有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成(Google 検索セントラル)(新しいタブで開く)https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/creating-helpful-content?hl=ja
  7. Google 検索における「AI モード」を日本語で提供開始(Google Japan Blog)(新しいタブで開く)https://blog.google/intl/ja-jp/products/explore-get-answers/ai-mode-search/
  8. Google users are less likely to click on links when an AI summary appears in the results(Pew Research Center)(新しいタブで開く)https://www.pewresearch.org/short-reads/2025/07/22/google-users-are-less-likely-to-click-on-links-when-an-ai-summary-appears-in-the-results/

この記事に出てくる用語

Google AI Overviews(AI概要)
Google検索結果の最上部に出る、複数サイトの情報をまとめたAI生成の要約。旧SGEの後継で、日本でも展開済み。
SGE(Search Generative Experience)
AI Overviewsの実験段階の旧称。Googleが生成AI検索を試験提供していた時期の名称で、現在はAI Overviews/AI Modeへ移行済み。
E-E-A-T
Experience(経験)・Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trust(信頼性)の頭文字。Googleが「役立つ良質なコンテンツ」を見分けるための考え方で、AI検索でも引用先を選ぶ信頼シグナルに通じます。
構造化データ
ページの意味を機械可読にする印づけ。schema.org の語彙をJSON-LDで書き、AIや検索の理解・引用を助けます。
サイテーション/引用(citation)
AIの回答が、根拠としてあなたのサイトを出典に挙げること。多くはリンクや番号付きの参照が伴います。回答本文で名前が触れられるだけの「言及(mention)」より一段強い、AI検索での可視性の本丸。

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上席研究員

中村 仁紀

「GMO AI最適化ブースト」のAIO/GEOコンサルタント 兼 GMO AI検索ラボ 上席研究員。生成AIに引用・推奨されるためのウェブサイトの最適化を支援します。

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