自社の商品やサービスに関わる言葉でGoogle検索すると、リンクの一覧より先にAIが書いた要約が出てきます。挙がっているのは他社のページで、自社のページは下のほうにあります。
検索結果の上に出るAIの要約と、専用の入口から開くAIモードの2つを、まとめてGoogleのAI検索と呼びます。Google 検索セントラルは、AI機能に表示されるための追加の要件は無いと書いています。
この記事では、AIモードとAIによる概要の仕組みと違いから、公式が挙げる表示の条件、使う側の設定でできることとできないこと、効果の確かめ方までをご紹介します。
AIモードは、Google検索の中で受け取った質問を小さな問いに分けて検索し、その結果をまとめて回答として返す機能です。名前の似た機能がもう1つあります。検索結果の上に出る要約は、公式の日本語表記では「AI による概要」(AI Overviews)と呼ばれます。どちらもGoogle検索の機能なので、公式ヘルプの表記に合わせて、この2つを「AIモード」と「AIによる概要」と呼び分けます。AIモードの機能そのものはGoogle AIモードとはで扱っています。
図1:同じGoogle検索の機能でも役どころが違う。AIモードは調べ物そのものを引き受け、AIによる概要は検索結果に要点を足す。
拡大図1:同じGoogle検索の機能でも役どころが違う。AIモードは調べ物そのものを引き受け、AIによる概要は検索結果に要点を足す。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ AIモードとAIによる概要の役割の違いは、Google 検索セントラルの「AI 機能とウェブサイト」に書き分けられています。AIモードは、さらに調べたい、根拠がほしい、複雑に比べたいという検索で特に役立つ機能とされています。これまで何度も検索し直していた複雑な質問を、1回で投げられるという説明です。
AIによる概要のほうは、通常の検索結果よりも価値を足せる検索で表示されるように設計されている、と同じページに書かれています。同じGoogle検索の機能でも、AIモードは調べ物そのものを引き受け、AIによる概要は検索結果に要点を足す役割だと読めます。AIによる概要の成り立ちや、SGEとの違いはAI Overviewsとはで整理しています。
Google AIモードの日本語での提供は、Google Japan Blog が2025年9月9日に告知しています。AIによる概要を日本を含む6か国へ広げることは、同じ Google Japan Blog の2024年8月16日の記事に書かれています。ただしその記事は、数週間かけて段階的に展開する予定だと書いており、日本語の検索でAIによる概要が出始めた日は示していません。GoogleのAI検索に限らない全体像は、 AI検索とは何か にまとめてあります。
AIモードが回答を組み立てる手順には、クエリ ファンアウト(=1つの質問を小さな問いに分けて、同時に検索する手法)という名前が公式に付いています。Google 検索セントラルによると、AIによる概要もこの手法を使う場合があり、回答を組み立てる途中で裏付けになるウェブページを特定します。
図2:1つの質問が小さな問いに分かれ、それぞれが同時に検索される。元の問いから分かれそうな問いにも、同じページの中で答えておく形になる。
拡大図2:1つの質問が小さな問いに分かれ、それぞれが同時に検索される。元の問いから分かれそうな問いにも、同じページの中で答えておく形になる。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ Google 検索ヘルプは、AIモードでは質問がサブトピックに分けられ、それぞれが複数のデータソースで同時に検索され、その結果がまとめられて回答になると説明しています。Google 検索セントラルは同じ手法を、関連する複数のサブトピックやデータソースに対して検索を実行し、それをもとに回答を組み立てる手法と書いています。
同じ手法の書き方は、この2か所のほかに Google Japan Blog と Search Console ヘルプにもあります。4つの出所で言い方は少しずつ違いますが、1つの質問を小さな問いに分けて同時に検索し、結果をまとめるという順序は共通しています。
クエリ ファンアウトの説明は4か所にあり、言い方が少しずつ違う。原文どおりに写している(2026年9月2日確認)
出所 同じ手法の書き方 Google 検索セントラル 関連する複数のサブトピックやデータソースに対して検索を実行し、それをもとに回答を組み立てる手法 Google 検索ヘルプ 質問がサブトピックに分割され、それぞれが複数のデータソースで同時に検索されます Google Japan Blog 質問をサブトピックに分解し、ユーザーに代わり、サブクエリに対して検索を実行します Search Console ヘルプ ユーザーの質問をサブトピック別にグループ化し、それぞれを同時に検索します
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AIモードで動くモデルの世代も変わっています。2025年9月9日の Google Japan Blog は、AIモードが Gemini 2.5 のカスタム バージョンを使っていると書いていました。その後、Googleは2025年11月18日に、Gemini 3 Pro をAIモードで使えるようにしたと Google Blog で告知しています。対象は米国の Google AI Pro と Ultra の契約者で、AIモードのモデルの選択で「Thinking」を選ぶ形でした。このように、AIモードで使えるモデルは国と契約のプランによって違います。
AIモードとAIによる概要が同じものではないことは、Google 検索セントラルが書いています。2つは使うモデルや手法が異なる場合があるため、表示される回答やリンクの内容にも違いが出るという説明です。
図3:出方も止め方も違う2つを、公式ヘルプの呼び名にそろえて並べている。混ぜたまま対策の話に入らないための土台になる。
拡大図3:出方も止め方も違う2つを、公式ヘルプの呼び名にそろえて並べている。混ぜたまま対策の話に入らないための土台になる。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ 同じページは、AIによる概要が表示されるのは、従来の検索結果に付加価値があるとシステムが判断した場合だけで、通常は表示されないとも書いています。出ないことのほうが既定なので、載せる側は、出たときに裏付けとして拾われるページにしておくことを先に考えるのがよさそうです。
2つを混ぜたまま対策を考えると、どちらの話なのかが分からなくなります。そこで、AIモードとAIによる概要を、出方・呼び出し方・使う側が止められるか・公式ヘルプでの呼び名の4つの観点で並べました。
AIモードとAIによる概要の違いを、出方から操作の仕方まで、Googleの記述から並べたもの(2026年9月2日確認)
観点 AIモード AIによる概要 出方 専用の入口やタブから開いて使う 通常の検索結果の上に出る 呼び出し方 google.com/ai、検索結果の[AI モード]、Google アプリのアイコン 検索した結果として自動で出る 使う側が止められるか 公式ヘルプにオフにする節が無い 機能を無効にすることはできませんと明記 公式ヘルプでの呼び名 AI モード AI による概要
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どの検索でAIモードとAIによる概要のどちらが出るかの条件は、公式には示されていません。自社が出ているかどうかは、どちらか一方の画面だけで決めず、AIモードとAIによる概要の両方で確かめてください。
Google 検索ヘルプの提供状況の一覧を開くと、AIモードの対応言語の一覧に日本語が、対応する国と地域の一覧に日本が入っています。AIによる概要のヘルプでも、対応言語の一覧に日本語が入っています。
図4:機能ごとに提供の範囲が違う。日本語の画面に出ていない機能があっても、不具合ではなく提供の範囲の違いにあたる。
拡大図4:機能ごとに提供の範囲が違う。日本語の画面に出ていない機能があっても、不具合ではなく提供の範囲の違いにあたる。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ ただし、AIモードの中の機能まで、すべて日本語で使えるとは限りません。Google 検索ヘルプは、AIモードの Gemini 3 Pro を一部の利用者に英語で提供していると書いています。対象の国の一覧には日本も入っていますが、言語は英語だけです。日本語で開いたAIモードの画面に出てこない機能があるのは、このように機能ごとに提供の範囲が違うためと考えられます。
年齢とアカウントの条件も、どの機能に掛かるのかを分けて読まないと、使えない理由を取り違えます。公式ヘルプが18歳以上と書いているのは、Search Labs(=Googleが試験運用版の機能を提供する場)の「AI モード」と、パーソナル インテリジェンス(=AIモードの回答を利用者ごとに合わせる仕組み)の2つです。日本語で提供されているAIモード本体について、年齢の条件を示した記述はこのヘルプページにありません。条件ごとに、公式ヘルプの記述と、その条件が掛かる範囲を並べました。
年齢とアカウントの条件。原文をそのまま写している(2026年9月2日確認)。AIモード本体に年齢の条件がある、とは書かれていない
条件 公式ヘルプの記述 掛かる範囲 年齢 AI Mode in Search Labs is available to users 18 and above. Search Labs の試験運用版 年齢と履歴 履歴とパーソナライズされたおすすめ表示を有効にしている 18 歳以上のユーザー パーソナル インテリジェンス 会社のアカウント 検索とアシスタントがオフになっている Workspace ユーザーの場合、検索履歴は利用できません Google Workspace の利用者 子どものアカウント 管理対象のお子様のアカウント設定は、ファミリー リンクアプリを使用して管理できます ファミリー リンクで管理する利用者
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AIによる概要のヘルプには、年齢の条件もアカウントの条件も書かれていません。そのため、年齢やアカウントの種類によってAIによる概要だけが出ない、という読み方は公式の記述からはできません。
AIモードを開く入口を、Google 検索ヘルプは3つ挙げています。専用のURLの google.com/ai を開く方法と、www.google.com で質問を入力して[AI モード]をタップする方法です。3つめは、Google アプリのホーム画面にあるAIモードのアイコンをタップする方法です。
図5:どこから入っても同じAIモードにつながる。入口を選ぶ基準は、使っている端末だけである。
拡大図5:どこから入っても同じAIモードにつながる。入口を選ぶ基準は、使っている端末だけである。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ 社内の手順書へ写すときは、公式の表記と、自分の端末で実際に表示されるボタンの名前を照らし合わせてから載せてください。
AIモードを開く3つの入口。右の列は原文の表記をそのまま使っている(2026年9月2日確認)
入口 公式の表記 専用のURL google.com/ai にアクセスします 検索結果のタブ www.google.com にアクセスし、検索バーに質問を入力して、[AI モード]をタップします Google アプリ Google アプリ で、ホーム画面の AI モードアイコン をタップします
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AIによる概要から、続けてAIモードで質問する道もあります。Google 検索ヘルプによると、AIによる概要の下部にある[もっと見る]を選ぶと詳細ビューが開き、[質問する]バーに入力するとAIモードで会話を続けられます。元の検索の文脈が引き継がれるので、最初から質問し直す必要はありません。この道を使えるのは、AIによる概要とAIモードに対応している地域と言語のモバイル端末です。
AIモードでの質問の仕方として、公式ヘルプはテキスト・音声・画像・PDFなどのファイル・ウェブページやURLの5つを挙げています。
AIモードやAIによる概要が出てこない理由を、公式ヘルプと Google 検索セントラルに書かれている条件から切り分けます。
図6:どのクエリで出るかの条件は公式に示されていない。出ない理由を1つに絞ることはできない。
拡大図6:どのクエリで出るかの条件は公式に示されていない。出ない理由を1つに絞ることはできない。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ まず、AIによる概要は出ないことのほうが既定です。Google 検索セントラルは通常は表示されないと書いており、Google 検索ヘルプは、生成AIが特に有用だとシステムが判断した場合に表示されると書いています。例として挙がっているのは、さまざまな情報源の情報をすばやく示せる場合です。
同じ言葉で検索しても出るときと出ないときがあるのは、このシステムの判断によると考えられます。どの検索で出るかの条件は公式に示されていないので、出ない理由を1つに絞ることはできません。
会社のアカウントで使っているときは、管理者の設定が関わる場合があります。Google 検索ヘルプによると、検索とアシスタントがオフになっている Google Workspace(=Googleの業務向けのメールや文書のサービス)の利用者は、検索履歴を使えません。オンにするには、Workspace の管理者が管理コンソールから設定する必要があります。管理対象の子どものアカウントの設定は、ファミリー リンクアプリで管理すると書かれています。出るかどうかを切り分けるときに見るところと、それぞれについて公式に書かれていることを並べました。
出るかどうかを分ける条件。Googleが書いているものだけを並べている(2026年9月2日確認)
見るところ 公式に書かれていること そもそも出るかどうか AI による概要は、生成 AI が特に有用であるとシステムが判断した場合に表示される。通常はトリガーされません アカウントの種類 検索とアシスタントがオフになっている Workspace ユーザーの場合、検索履歴は利用できません 管理者の設定 オンにするには、Workspace 管理者が管理コンソールから行う必要があります 子どものアカウント 管理対象のお子様のアカウント設定は、ファミリー リンクアプリを使用して管理できます 試験運用版の条件 AI Mode in Search Labs is available to users 18 and above.
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なお、AIモードとAIによる概要のヘルプは、Google 検索サービスの設定を更新しているため、説明が画面と一致しない場合があると冒頭で断っています。設定を切り替えた直後の1回だけで、効いたかどうかを決めないでください。
AIモードを止めたい人に伝えられる事実は、公式ヘルプにAIモードそのものをオフにする案内が載っていない、という1つです。
図7:3つとも届く範囲が限られる。切ったつもりで切れていない状態を避けるため、何が起きないかまで並べている。
拡大図7:3つとも届く範囲が限られる。切ったつもりで切れていない状態を避けるため、何が起きないかまで並べている。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ Google 検索ヘルプのAIモードのページに「AI モードをオフにする」という見出しはありません。削除に関わるのは「アカウントに保存されている AI モードの検索履歴を削除する」の1つだけです。これは履歴を消す操作で、AIモードそのものは止まりません。
AIによる概要のヘルプには「Labs で[検索における AI]をオフにする」という見出しがあります。ただしこれは Search Labs の試験運用版に掛かる設定で、AIによる概要そのものを止める手段ではありません。2つを分けずに読むと、Labs の設定を切ったあとも画面にAIによる概要が出続け、止めたつもりで止まっていない状態になります。
止めるつもりで選ばれやすい3つの手段について、それぞれ何が起きるかと、何が起きないかを並べました。3つめのウェブフィルタ(=検索結果からAI機能を外して、テキストのリンクだけを出す絞り込み)は、AIによる概要のヘルプが案内している手段です。
止めるつもりで選ばれる3つの操作と、その届く範囲(2026年9月2日確認)
手段 何が起きるか 何が起きないか AI モードの検索履歴を削除する アカウントに保存された検索履歴が消える AIモードそのものは止まらない Labs で[検索における AI]をオフにする Search Labs の試験運用版が切れる AIによる概要そのものは止まらない [ウェブフィルタ]を選ぶ その検索の結果からAIによる概要などの機能が外れる 機能そのものは無効にならない
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ブラウザの拡張機能や検索語の書き換えといった、Google以外の手段は勧めません。公式に書かれていない方法は、いつ効かなくなるか分からず、確かめる先も無いためです。AIによる概要の止め方の代わりにGoogleが用意しているのは、ウェブフィルタです。
AIによる概要は、使う側が無効にできない機能だと Google 検索ヘルプに明記されています。載せる側の前提にも関わる記述なので、原文をそのまま引きます。
図8:使う側はAIによる概要を消せない。載せる側にとってAIの回答は、避けて通れる場所ではなくなっている。
拡大図8:使う側はAIによる概要を消せない。載せる側にとってAIの回答は、避けて通れる場所ではなくなっている。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ AI による概要は、ナレッジパネルと同様に、Google 検索の主要な機能です。機能を無効にすることはできませんが、検索を行った後に[ウェブフィルタ]を選択できます。このフィルタを適用すると、AI による概要などの機能がないテキストベースのリンクのみが表示されます。
出典:Google 検索の AI による概要で、情報をすばやく簡単に見つける(Google 検索ヘルプ・2026年9月2日確認)(新しいタブで開く) ウェブフィルタは、検索したあとに選ぶ絞り込みです。適用した検索結果からはAIによる概要などの機能が外れますが、機能そのものが無効になるわけではありません。
ウェブフィルタは、検索する人が自分の画面から要約を外すための手段です。自社のページをAIの回答に出さないための手段ではありません。自社のページの出方を絞る指定は、「AIモードに対応するためのSEO対策」の章で扱います。
AIモードとAIによる概要が広がると、載せる側である自社のページには、変わる点と変わらない点があります。
図9:米国の成人を対象にした調査で、AI要約が出た検索のクリックは、出なかった検索のおよそ半分だった。日本の数字として読み替えられない。
拡大図9:米国の成人を対象にした調査で、AI要約が出た検索のクリックは、出なかった検索のおよそ半分だった。日本の数字として読み替えられない。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ 変わらない点は、Googleに拾われるための条件です。Google 検索セントラルは、AI機能に表示されるための追加の要件はないと書いています。変わる点は、検索した人が結果のページで何を見るかと、そこから自社のページへ進むかどうかです。変わる点と変わらない点を、根拠にした公式の記述と組にして並べました。
右の列は Google 検索セントラルと Search Console ヘルプの原文である(2026年9月2日確認)
変わる点 変わらない点 根拠にした公式の記述 結果のページで、まず要約が読まれる場面が出てくる 拾われるための条件 AI による概要や AI モードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません 要約の裏付けとして並ぶリンクの幅 ページを用意する側の作業 従来の検索よりも幅広く有益なリンクを表示でき、情報探索に新たな可能性を開きます 出るかどうかがクエリごとに変わる 出ないことが既定である点 AI による概要は、従来の検索結果に対して付加価値があるとシステムが判断した場合にのみ表示されるため、通常はトリガーされません Search Console で見える形 掲載順位の計算そのもの AI モードにおける掲載順位は、Google 検索の検索結果ページの場合と同じ方法で計算されます
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検索した人のクリックがどう変わるかについては、方法と分母が書かれた第三者の調査があります。米国の非営利の調査機関である Pew Research Center が、2025年3月の1か月間に米国の成人900人のブラウザの記録を調べ、2025年7月22日に公表したものです。
Pew Research Center・2025年7月22日公表/米国の成人900人/2025年3月の1か月(2026年9月2日確認)
項目 値 調べた人数 900 U.S. adults(KnowledgePanel Digital の参加者) 数えた検索の件数 68,879 unique Google searches 期間 March 1-31, 2025 AI要約が出た検索の割合 Some 18% of all the Google searches in our study generated an AI summary 要約が出たときのクリック clicked on a traditional search result link in 8% of all visits 要約が出なかったときのクリック nearly twice as often (15% of visits) 要約の中のリンクのクリック This occurred in just 1% of all visits
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Pew Research Center の調べでは、2025年3月の米国の成人900人の記録で、AIの要約が出た訪問のうち従来の検索結果のリンクが開かれたのは8%、要約が出なかった訪問では15%でした(どちらも訪問を分母にした割合)。この差は要約が出た検索と出なかった検索を比べた結果で、要約がクリックを減らしたと示したものではありません。要約の中のリンクが開かれたのは、要約が出た訪問の1%です。対象は米国の成人で期間も1か月なので、日本語の検索で同じ割合になるかは分かりません。自社の見込みにそのまま当てはめないでください。
同じ向きの結果は、事前に登録したフィールド実験(=実際に使う場で条件を分けて比べる実験)の査読前論文(=学会や雑誌の審査を通す前に公開された論文)でも報告されています。arXiv:2608.18352 によると、7日間の実験で1回以上検索した参加者は1,100人でした。AIによる概要とAIモードを外した検索の人たちは、通常のGoogle検索の人たちと比べて、記事を出しているサイトへのクリック率が8.8ポイント高くなりました。AIモードだけの検索の人たちでは、18.8ポイント低くなっています。
Googleは、AIによる概要が表示される検索結果ページからのクリックは質が高く、利用者がサイトに長く滞在する傾向があると Google 検索セントラルに書いています。ただし、比べた相手も分母も測り方も、そのページには書かれていません。
クリックが減る傾向があっても、検索順位が意味を失うとは言えません。Search Console ヘルプは、AIモードでの掲載順位を、通常の検索結果ページと同じ方法で計算すると書いています。検索順位とAI機能への掲載の対応については、公式は何も書いていません。
AIモードに向けた施策を選ぶ前に、Google 検索セントラルが置いている前提を確かめておくと、公式が要らないと書いている作業まで抱え込まずに済みます。
図10:7項目に効果の大きい順は付けていない。45本の研究をまとめた総説論文も、安定して効くと確かめられた手法は1つも無いと結論している。
拡大図10:7項目に効果の大きい順は付けていない。45本の研究をまとめた総説論文も、安定して効くと確かめられた手法は1つも無いと結論している。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ その前提は、Google 検索セントラルの「AI 機能とウェブサイト」の冒頭に、次のように書かれています。
SEO のベスト プラクティスは、引き続き Google 検索の AI 機能(AI による概要や AI モードなど)でも有効です。AI による概要や AI モードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません。
出典:AI 機能とウェブサイト(Google 検索セントラル・2026年9月2日確認)(新しいタブで開く) 同じページは、AIによる概要やAIモードでサポートリンク(=回答の裏付けとして添えられるリンク)としてページが表示される条件を3つ挙げ、これ以外に追加の技術要件は無いと書いています。1つめは、インデックス(=Googleがページを登録して、検索に出せる状態にした一覧)に登録されていることです。2つめはGoogle検索でスニペット(=検索結果に出る、ページの内容の抜き書き)が表示されること、3つめは検索の技術要件を満たしていることです。
Google 検索セントラルの「技術要件」のページによると、技術要件は3つです。Googlebot(=Googleがページを読み取るプログラム)がブロックされていないこと、ページが機能していること、インデックスに登録できる内容がページに含まれていることです。同じページは、実際にはウェブページに技術的な変更を加える必要はほとんど無いとも書いています。
「AI 機能とウェブサイト」のページは、SEOのベストプラクティスとして7つの施策も挙げています。施策ごとに、何のためにやるかと、自社で確かめる場所を並べました。
左の列は Google 検索セントラルが挙げている7項目の原文である(2026年9月2日確認)。効果の大きい順には並べていない
施策 何のためにやるか 自社で確かめる場所 クロールが robots.txt に加え、CDN またはホスティング インフラストラクチャで許可されていることを確認します そもそも読み取ってもらうため robots.txt と、配信まわりの設定 コンテンツがウェブサイトの内部リンクから簡単に見つけられるようにします ページまでの道をつなぐため サイト内のリンクと、パンくずの並び ユーザーにとって優れたページ エクスペリエンスを提供します 読む人が読み進められる状態にするため 表示の速さと、画面の崩れ 重要なコンテンツはテキスト形式で提示します 画像の中の文字が読み取られないため URL 検査ツールで取得したHTML 可能な場合は、高品質の画像と動画でテキストのコンテンツをサポートします 文章だけでは伝わらない部分を補うため 各ページの画像と動画 構造化データをページに表示されるテキストと一致させます 書いてある内容と食い違わせないため リッチリザルト テストと画面の表示 Merchant Center とビジネス プロフィールの情報が最新のものであることを確認します 商品と店舗の情報を古いままにしないため Merchant Center とビジネス プロフィール
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7つの施策に、効果の大きい順は付けていません。順番を付けるには施策をやった場合とやらなかった場合を比べた数字が要りますが、公式の記述にはその比較が無いためです。
順番を付けない理由はもう1つあります。45本の研究を見渡した総説論文(=ある分野の研究をまとめて評価する論文)である arXiv:2607.14035 は、生成AIの回答に載るための手法で、安定して効くと確かめられたものは無いと結論しています。同じ論文は、引用を狙った書き換えが、かえって検索で取り出されにくくすることがあるとも指摘しています。
構造化データ(=ページの内容を機械が読める形で書き添える記述)を入れればAI機能に載る、とも言えません。ベストプラクティスに挙がっているのは、構造化データをページに表示されるテキストと一致させることで、入れることそのものではありません。Google 検索セントラルは、AI機能に表示されるために機械が読み取れるファイルやAI用のテキストファイル、マークアップを新しく作る必要は無く、特別な schema.org の構造化データを足す必要も無いと書いています。
自社のページの出方を絞る指定も、公式に用意されています。Google 検索セントラルは、検索に表示されるページからの情報を制限するには nosnippet・data-nosnippet・max-snippet・noindex の4つを使うと書いています。Google-Extended(=Geminiのモデルの学習などに使わせるかを決める robots.txt の指定)は、検索のAI機能に掛かる指定ではないので、この4つと混ぜないでください。実装の手順は AI検索のためのテクニカルSEO で扱っています。
公式が挙げる表示の条件と施策を、はいかいいえで答えられる確認項目にまとめました。項目ごとに、満たした状態と確認に使う画面、満たしていないと何が起きるかを並べています。
すべて、はいかいいえで答えられる形にそろえている。確認に使う画面は項目ごとに挙げている
確認項目 満たした状態 確認に使う画面 満たしていないと何が起きるか Googlebot のクロールを止めていないか 止めていない robots.txt と配信まわりの設定 読み取ってもらえず、技術要件を満たさない ページがインデックスに登録されているか 登録されている Search Console の URL 検査ツール 公式が挙げる3つの条件のうち1つを満たさない 検索結果にスニペットが出ているか 出ている 実際の検索結果と、robots meta タグの指定 サポートリンクとして表示される条件から外れる 重要な内容がテキストで書かれているか 画像の中だけに置いていない URL 検査ツールで取得したHTML 公式が挙げるベストプラクティスの4番目から外れる 構造化データが画面の表示と一致しているか 一致している リッチリザルト テストと画面の表示 公式が挙げるベストプラクティスの6番目から外れる nosnippet などの指定を意図せず付けていないか 付けていない robots meta タグと HTTP ヘッダー 表示を絞る指定が効き、AI機能での出方が狭まる
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判定が人によって割れないように、程度で答える項目は入れていません。自社にしか出せない一次情報をページに置く考え方は、 コンテンツSEOとE-E-A-T で扱っています。
AIモードは、クエリ ファンアウトで1つの質問を小さな問いに分けて検索します。この仕組みから、記事の作り方について言えることを1つ引き出します。
図11:1つの質問が小さな問いに分かれるので、分かれそうな問いを先に書き出して答える。実際に分かれた問いの数は、この記事では数えていない。
拡大図11:1つの質問が小さな問いに分かれるので、分かれそうな問いを先に書き出して答える。実際に分かれた問いの数は、この記事では数えていない。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ Google Japan Blog は、AIモードの初期の利用者が、従来の検索の2倍から3倍の長さの質問をしていたと書いています(2025年9月9日の記事)。
Google 検索セントラルのブログ(2025年5月)も、AIの検索体験では利用者がより長く具体的な質問をし、さらに詳しく尋ねる追加の質問もしていると書いています。どちらもGoogleが自社のブログに書いた主張で、分母も数え方も示されていません。
どんな質問でAIによる概要が出やすいかについては、方法と分母が書かれた研究があります。Pew Research Center の調査と同じ米国の成人900人について、2025年3月の閲覧記録を調べた査読前論文の arXiv:2608.04831 が、出やすいクエリの特徴を3つ挙げています。
arXiv:2608.04831・2026年8月5日投稿/米国の成人900人・2025年3月の記録(2026年9月2日確認)
特徴 原文 クエリが長い the length of a query 疑問詞で始まる whether the query begins with a question word 名詞と動詞の両方を含む whether the query contains both a noun and verb
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対象は米国の英語の検索なので、日本語の検索に同じ特徴が当てはまるかは、この論文からは分かりません。それでも、長くて具体的な問いが投げられているという向きは、Googleのブログの記述と合っています。
記事の作り方としては、元の問いから分かれそうな問いを先に書き出し、1本の記事の中で答えておく形が考えられます。見出しを問いの形にし、その直後の段落で答えを言い切ると、どの問いに答えたページなのかが読み取りやすくなります。ただし、そう作ればAIモードに拾われるとGoogleが書いているわけではありません。
AIモード対策の効果を見るときは、自社のページがAIの回答の裏付けとして引用されたかどうかを見ます。検索順位の上下とは別の指標なので、まずはAIモードの画面を自分の目で確かめます。
図12:順位ではなく、裏付けとして引用されたかを見る。1回の結果では判断せず、記録を溜めて出た回数と出なかった回数の割合で読む。
拡大図12:順位ではなく、裏付けとして引用されたかを見る。1回の結果では判断せず、記録を溜めて出た回数と出なかった回数の割合で読む。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ 自社に関わる問いを、実際に検索する人の言い方で数本ほど書き出します。 google.com/ai を開き、書き出した問いをそのまま入力します。 回答の中と、回答に添えられた出典の欄に、自社のページが出るかを見ます。 同じ問いを言い方を変えて何度か投げ、出たかどうかを日付とあわせて記録します。 記録が溜まったら、出た回数と出なかった回数の割合で読みます。1回の結果では判断しません。 Google 検索ヘルプは、AIモードの回答を確かめ直す方法として、質問のバリエーションを複数試すことを挙げています。同じ問いでも答えが変わりうることを、Googleの側が前提にしていると読める記述なので、手順の4つ目と5つ目を省かないでください。
査読前論文の arXiv:2604.07585 も、AI検索の答えは実行のたび、質問の言い方ごと、時期によって変わるため、1回だけの観測は当てにならないと書いています。同じ論文は、AI検索での見え方を1回の結果ではなく、繰り返し測った分布として捉える必要があるとしています。45本の研究をまとめた総説論文の arXiv:2607.14035 も、商用の監査で実行のたびに結果が大きくばらついたという指摘を挙げています。
画面で数えるほかに、Search Console の数字も使えます。Google 検索セントラルによると、AIによる概要やAIモードに表示されたサイトも、Search Console の全検索トラフィックに反映され、検索タイプが「ウェブ」のパフォーマンス レポートに含まれます。
表示回数もクリック数も検索タイプ「ウェブ」の中に混ざって入るので、このレポートだけではAI機能からの増減を切り分けられません。一方、Googleは2026年8月31日に「生成 AI パフォーマンス レポート(検索)」を世界中のサイトへ公開したと Search Console ヘルプに書いており、AIによる概要とAIモードでの表示回数はこちらで見られます。段階的な公開のため、このレポートをまだ開けないプロパティもあります。数え方の詳しい話は AI検索の計測と分析 で扱っています。
AIによる概要とAIモードの数字がどう数えられるかについて、見る場所ごとに Search Console ヘルプの記述を並べました。
原文は Search Console ヘルプ「表示回数、掲載順位、クリック数とは」から写している(2026年9月2日確認)
見る場所 Search Console ヘルプの記述 AIによる概要のクリック数 AI による概要で外部ページへのリンクをクリックすると、1 回のクリックとしてカウントされます AIによる概要の掲載順位 AI による概要に付与される掲載順位は検索結果内で 1 つのみです。つまり、AI による概要内のすべてのリンクに同じ掲載順位が割り当てられます AIモードの掲載順位 AI モードにおける掲載順位は、Google 検索の検索結果ページの場合と同じ方法で計算されます AIモードの追加の質問 ユーザーが AI モード内でフォローアップの質問をすると、実質的には新しいクエリが実行されます 試験運用版のデータ Search Labs の試験運用版のデータは、現在開発中であるため、Search Console には含まれません
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AIによる概要では、リンクの位置に関係なく掲載順位が1つに揃うため、順位を見ても要約の中で何番目に出たのかは分かりません。AIモードのほうは通常の検索結果ページと同じ方法で計算されるので、2つを同じ基準では並べられません。
AIモードとAIによる概要への対策には、公式の記述と食い違う読み方がいくつか出回っています。そうした読み方を、根拠になる公式の記述とあわせて並べます。
図13:遠回りと事故を防ぐために、公式の原文と食い違う読み方を並べている。根拠として公式のどこを見ればよいかは本文に添えている。
拡大図13:遠回りと事故を防ぐために、公式の原文と食い違う読み方を並べている。根拠として公式のどこを見ればよいかは本文に添えている。
閉じる 出所:GMO AI検索ラボ 1つ目は、申し込めばAIによる概要に載せてもらえるという読み方です。自然な検索結果としての掲載を申請する窓口は、公式ドキュメントにありません。Google 検索セントラルは、要件とベストプラクティスをすべて満たしてポリシーを守っていても、クロールやインデックス登録、配信が行われるとは限らず、保証されていないと書いています。
広告は別の仕組みです。Google 広告ヘルプによると、既存のテキスト広告やショッピング広告などは、AIによる概要を利用できる少なくとも200の地域で、AIによる概要の上部または下部に表示されます。AIによる概要の機能を使った広告は、オーストラリア・カナダ・インドなど12か国で英語だけの提供で、日本は入っていません。
2つ目は、AIに向けた指示をページに隠して置くという手法です。Google 検索セントラルのスパムに関するポリシーは、検索エンジンを操作することだけを目的にコンテンツを置き、人には見えにくくする行為を、隠しテキストや隠しリンクの不正使用として禁じています。
例として挙がっているのは、白い背景に白い文字を置くこと、テキストを画像の背後に置くこと、CSSでテキストを画面の外に置くことです。フォントサイズや不透明度を0にすることと、目立たない1文字だけをリンクにして隠すことも挙がっています。
3つ目は、生成AIでページを量産するという手法です。同じポリシーは、大量生成されたコンテンツの不正使用を「ユーザーをサポートすることではなく、検索ランキングの操作を主な目的として大量のページを生成すること」と定義しています。数を増やすこと自体が目的になっている状態は、この定義にそのまま当てはまると読めます。
4つ目は、検索順位が高ければAIによる概要にも載るという読み方です。公式は、検索順位とAI機能への掲載の対応について何も書いていません。
5つ目は、E-E-A-T(Experience・Expertise・Authoritativeness・Trust=経験・専門性・権威性・信頼)を高めれば載るという読み方です。Google 検索セントラルは、E-E-A-T 自体はランキングに直接影響する要因ではないと書いています。そのうえで、E-E-A-T が優れたコンテンツを見分けられる要素の組み合わせを使うことは有効だとしています。
6つ目は、Google-Extended を止めればAIによる概要に出なくなるという読み方です。Google のクローラーの一覧によると、Google-Extended が掛かるのは、Gemini アプリと Gemini 向け Vertex AI API のモデルのトレーニングです。Gemini アプリでのグラウンディング(=質問を受けたときに、Googleの検索インデックスからモデルへ内容を渡すこと)にも掛かります。検索のAI機能への表示を止める指定ではありません。
6つのよくある読み方と、それぞれに対する公式の記述を並べました。
右の列は、記述が無いことを書いた2行を除き、Google 検索セントラルの原文である(2026年9月2日確認)
よくある読み方 公式の記述 申請すれば載せてもらえる 申請の窓口は公式ドキュメントに無い。インデックス登録と配信は保証されているものではありません AIに向けた指示を隠しておけば拾われる 検索エンジンを操作することのみを目的としてページにコンテンツを配置し、人間のユーザーには見えにくくする行為です 生成AIでページを増やせば当たる確率が上がる ユーザーをサポートすることではなく、検索ランキングの操作を主な目的として大量のページを生成することを指します 検索順位が高ければ載る 順位と掲載の対応についての記述は無い E-E-A-Tを高めれば載る E-E-A-T 自体はランキングに直接影響する要因ではありません Google-Extended を止めればAIによる概要に出ない Gemini アプリや Gemini 向け Vertex AI API のベースになる次世代の Gemini モデルのトレーニングと、Gemini アプリでのグラウンディング
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AIの回答をそのまま正しいと受け取る読み方にも、注意が要ります。Google 検索ヘルプは、AIの回答には間違いが含まれている場合があると書き、AIモードではウェブ コンテンツが誤って解釈されたり、文脈が認識されなかったりすることがあるとも書いています。自社に関わる問いをAIモードへ入力し、回答が自社のページの記述と食い違っていないかを読み比べてください。対策の全体の進め方は AIO対策とは で扱っています。
AIモードとAIによる概要はどちらもGoogle検索の機能で、使う側にはAIモードを開く入口が3つありますが、AIによる概要を無効にする手段はありません。公式が用意しているのは、検索のたびに要約を外すウェブフィルタだけです。
載せる側から見ると、検索する人が避けられない場所にAIの回答が出る一方で、掲載のための特別な作業は公式に用意されていません。公式が挙げている条件は、ページがインデックスに登録され、スニペットが表示され、検索の技術的要件を満たしていることの3つだけです。
公式が挙げる7つの施策に、効果の大きい順は付けられません。45本の研究をまとめた総説論文も、生成AIの回答に載るための手法で安定して効くと確かめられたものは無いと結論しています。まずは「はい・いいえで答えられる点検表」の6項目を自社のページで確かめ、AIモードの画面で引用されたかどうかを日付とあわせて記録してください。自社のページで何から手を付けるか迷う場合は、お問い合わせのフォームからご相談ください。
Google AIモードは無料で使えますか 公式ヘルプは、AIモードを使うために料金が要るとは書いていません。入口として挙げられているのは、google.com/ai を開く、検索バーに質問を入力して[AI モード]をタップする、Google アプリのホーム画面のアイコンをタップする、の3つです。ただし「AI モードの Gemini 3 Pro」は英語だけの提供で、対応する国の一覧に日本は入っていますが、日本語では使えません。
AIによる概要を消すことはできますか できません。公式ヘルプは「機能を無効にすることはできませんが、検索を行った後に[ウェブフィルタ]を選択できます」と書いています。ウェブフィルタを適用すると、AIによる概要などの機能がないテキストベースのリンクだけが表示されます。これは検索したあとに選ぶ絞り込みで、機能そのものが消えるわけではありません。AIモードのヘルプにも、機能をオフにする案内は載っていません。
AI Overviewsへの掲載を申請できますか 自然な検索結果として載せてほしいと申し込む窓口は、公式ドキュメントにありません。広告は別の仕組みで、Google 広告ヘルプによると、既存のテキスト広告やショッピング広告などがAIによる概要の上部または下部に表示されます。公式が示している条件は、ページがインデックスに登録されていること、Google検索でスニペットが表示されること、検索の技術的要件を満たしていることの3つだけです。そのうえで「インデックス登録と配信は保証されているものではありません」とも書かれているので、条件を満たしても必ず載るとは限りません。
AIモードに載るには構造化データを入れる必要がありますか 必要だとは書かれていません。Google 検索セントラルは「特別な schema.org の構造化データを追加する必要もありません」と書いています。ベストプラクティスに挙がっているのは「構造化データをページに表示されるテキストと一致させます」で、入れること自体ではなく、書いてある内容と合っていることを求めています。すでに入れている場合は、ページの表示と食い違っていないかを見直すところから始められます。
AIモードで自社が引用されているかは、どこで確かめられますか 確かめ方は2つあります。1つは画面で、自社に関わる問いをAIモードへ投げ、回答と出典の欄に自社のページが出るかを見ます。同じ問いでも答えが変わるので、公式ヘルプも「質問のバリエーションを複数試して、最適な回答を得ます」と書いています。もう1つは Search Console で、AI機能での表示回数とクリック数は、検索タイプ「ウェブ」のパフォーマンス レポートに含まれます。AIによる概要とAIモードでの表示回数だけを見るには、2026年8月31日に公開された「生成 AI パフォーマンス レポート(検索)」を使います。
掲載した決まりや条件は、次のページの原文から引いています。Googleの仕様は変わり、公式ヘルプ自身も設定の更新中で画面と一致しない場合があると断っているので、確認日より後に読む場合は原文のほうを見直してください。
ページ URL 確認日 AI 機能とウェブサイト(Google 検索セントラル) https://developers.google.com/search/docs/appearance/ai-features?hl=ja 2026年9月2日 Google 検索の AI モードで AI による回答を取得する https://support.google.com/websearch/answer/16011537?hl=ja 2026年9月2日 Google 検索の AI による概要で、情報をすばやく簡単に見つける https://support.google.com/websearch/answer/14901683?hl=ja 2026年9月2日 表示回数、掲載順位、クリック数とは(Search Console ヘルプ) https://support.google.com/webmasters/answer/7042828?hl=ja 2026年9月2日 Robots meta タグ、data-nosnippet、X-Robots-Tag の指定 https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/robots-meta-tag?hl=ja 2026年9月2日 Google の一般的なクローラーの一覧 https://developers.google.com/crawling/docs/crawlers-fetchers/google-common-crawlers?hl=ja 2026年9月2日 技術要件(Google 検索セントラル) https://developers.google.com/search/docs/essentials/technical?hl=ja 2026年9月2日 Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies?hl=ja 2026年9月2日 有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/creating-helpful-content?hl=ja 2026年9月2日 Google 検索における「AI モード」を日本語で提供開始(Google Japan Blog) https://blog.google/intl/ja-jp/products/explore-get-answers/ai-mode-search/ 2026年9月2日 AI による概要 : ウェブにつながる新しい方法(Google Japan Blog) https://blog.google/intl/ja-jp/products/explore-get-answers/ai-overviews/ 2026年9月2日 Google users are less likely to click on links when an AI summary appears in the results(Pew Research Center) https://www.pewresearch.org/short-reads/2025/07/22/google-users-are-less-likely-to-click-on-links-when-an-ai-summary-appears-in-the-results/ 2026年9月2日 生成 AI パフォーマンス レポート(検索)(Search Console ヘルプ) https://support.google.com/webmasters/answer/16984139?hl=ja 2026年9月11日 Gemini 3 を搭載した Google 検索(Google Blog) https://blog.google/products-and-platforms/products/search/gemini-3-search-ai-mode/ 2026年9月11日 Investigating Click Behaviors On Google Search Result Pages That Produce an AI Overview(arXiv:2608.04831) https://arxiv.org/abs/2608.04831 2026年9月11日 AI in Search Reduces Publisher Referrals Without Improving User Experience(arXiv:2608.18352) https://arxiv.org/abs/2608.18352 2026年9月11日 Don't Measure Once: Measuring Visibility in AI Search(arXiv:2604.07585) https://arxiv.org/abs/2604.07585 2026年9月11日 Optimizing Visibility in Generative Engines: A Critical Survey(arXiv:2607.14035) https://arxiv.org/abs/2607.14035 2026年9月11日
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