Google 検索セントラル(=Googleがサイトの運営者に向けて出している公式の案内)には、「AI features and your website」というページがあります。Google検索のAI機能とサイトの関わりを扱うページで、最終更新は2025年12月10日です。Google検索のAI機能は、AI Overviews(=検索結果の画面に出る、生成AIが書いた要約)と Google AIモード(=比較や詳しい分析が要るプロンプトに、Google検索の中でAIが答える機能)の2つです。Googleはこのページで、AI Overviews や Google AIモードに出るための追加の要件は無く、特別な最適化も必要ないと書いています。同じページには、Google検索の全般と同じ基本的なSEOのベストプラクティスを、AI機能にも当てはめてよいとあります。
出典:Google 検索セントラル「AI features and your website」、Search Console ヘルプ、Bing Webmaster Blog(2026年9月19日時点)。注:出る場所・利用者の動き・測る対象の行は、公式の記述ではなくこの記事の整理である。整える作業のLLMO列は、Google検索のAI機能についてのGoogleの記述による。測る対象の「回答に出た回数」は、自社へのリンクが回答に表示された回数を1と数え、「引用された回数」は、回答の中で自社のページが引用元として挙げられた回数を1と数える。Search Consoleの生成AIのパフォーマンス レポートが数えるのは、AI Overviews と Google AIモードでの表示回数である。Bing Webmaster ToolsのAI Performanceは、2026年2月10日に公開プレビューとして提供が始まった機能で、数えるのは Microsoft Copilot・BingのAIの要約・一部の提携先での引用の回数である
では、Google検索のAI機能は、回答の材料をどこから集めるのでしょうか。答えは、Google 検索セントラルの「Optimizing your website for generative AI features on Google Search」にあります。このページの最終更新は2026年7月10日で、生成AI機能が使う技術のうち、次の2つに名前を付けて説明しています。ChatGPTなど他社の生成AIの材料の集め方は、この記述の範囲に入りません。
In an AI-first world, visibility is no longer defined only by rankings or clicks. It's about how content contributes to answers, citations, reasoning, and ultimately, outcomes.
Googleは、生成AIの検索に向けた最適化の案内「Optimizing your website for generative AI features on Google Search」を出しています。この案内は、AEO(Answer Engine Optimization)とGEO(Generative Engine Optimization)という呼び名に触れたうえで、次のように書いています。2語の意味と使い分けは、第4章「LLMO・AIO・AEO・GEOの違いを比較」で扱います。
From Google Search's perspective, optimizing for generative AI search is optimizing for the search experience, and thus still SEO.
Google 検索セントラルのページ「AI features and your website」は、AI機能に出る条件を挙げています。ページがインデックスされ、スニペット(=検索結果に出る、ページの抜粋文)付きでGoogle検索に表示できる状態であることです。SEOをやめて検索で見つからない状態になれば、Google検索のAI機能にも出られません。
Search Consoleでは、AI機能に出たサイトへの流入は検索全体の流入に含まれ、検索パフォーマンスのレポートの「ウェブ」の中に入ります。このため、Google検索のAI機能からのクリックは、SEOのクリックと分けて数えられません。一方、AI Overviews と Google AIモードで自社へのリンクが表示された回数は、Search Consoleの生成AIのパフォーマンス レポートで別に見られます。このレポートは2026年8月31日に世界のすべてのサイトへの公開が終わり、いまはどのサイトでも開けます。数えるのは表示回数だけで、クリックは含みません。
略語(正式名称)検索エンジンの側の記述この語を使っている例GEO(Generative Engine Optimization)Googleが、AEOと同じ文で、AI検索での見え方を高める仕事を指す語として挙げている。マイクロソフトはBing Search Blogで「コンテンツがAIによる体験にどう関わっているのかを理解する仕事」と定義している2023年11月16日に公開された論文「GEO: Generative Engine Optimization」(arXiv:2311.09735)が使っている。マイクロソフトのBing Search Blog(2026年2月12日公開)より先であるAEO(Answer Engine Optimization)Googleが、GEOと同じ文で、AI検索での見え方を高める仕事を指す語として挙げている。GEOとの違いには触れていないSpeee Marketing Insights(株式会社Speeeのオウンドメディア)の記事が、自社でこの語を使うと書いているLLMO(Large Language Model Optimization)公式の記載が無いGMO TECHのサービスページ「GEO Dash! byGMO」が、「Large Language Model Optimization」の略と書いているAIO(AI Optimization)公式の記載が無いSEOマガジン(株式会社ジオコードのオウンドメディア)の記事が「AIO(AI Optimization)」と書いている出典:一次情報はGoogle 検索セントラルの2ページ、Bing Search Blog、arXiv(2026年9月19日時点)。二次情報は、Speee Marketing Insights、SEOマガジン(ジオコード)、GMO TECHのサービスページである。注:LLMOとAIOの「公式の記載が無い」は、Googleの「AI features and your website」「Optimizing your website for generative AI features on Google Search」と、Bing Search Blogの「Elevating the Role of Grounding on the AI Web」の3ページを読んだ範囲での話である。LLMOとAIOの正式名称は、二次情報での表記である。GMO TECHは、この記事を出しているAI検索ラボの運営会社GMO NIKKOと同じGMOインターネットグループの会社である
GEOについては、マイクロソフトがBing Search Blogの記事「Elevating the Role of Grounding on the AI Web」で定義を置いています。コンテンツがAIによる体験にどう関わっているのかを理解する仕事だ、という内容です。原文の語は understanding で、ページを直すことではなく、いまの関わり方を把握することを指しています。GEOという語は、それより前の2023年11月16日に、インド工科大学デリー校とプリンストン大学などの研究者が発表した論文「GEO: Generative Engine Optimization」が使っています。
AEOやGEOをうたう外部の道具や支援会社のサービスを検討するなら、Googleは案内を1本読むよう促しています。「Google Search's guidance on using third-party SEO tools, services, and advice」です。この案内は、AI検索向けの改善を約束する道具を「AEO」や「GEO」の道具とも呼んでいます。
Google検索については要りません。Googleは、AI Overviews や Google AIモードに出るために、新しい機械可読のファイルもAI向けのテキストファイルも新しいマークアップも要らないと書いています。llms.txtについては、作って置いてもGoogle検索は使わず、Google検索での表示や順位に良くも悪くも影響しないとGoogleが書いています。ChatGPTなど他社の生成AIがllms.txtを読むかどうかを書いた公式の記述は、この記事で開いた範囲にはありません。分かっているのは、3社が案内しているのはrobots.txtでの指定であり、OpenAIとPerplexityはIPアドレスの範囲も公開しているという点です。
どの生成AIを意識すれば良いですか?
AI Overviews と Google AIモードには、いまのSEOがそのまま土台になります。ChatGPTにはOAI-SearchBot、PerplexityにはPerplexityBot、ClaudeにはClaude-SearchBotを止めていないかを確かめます。そのうえで、自社の顧客が使う生成AIに合わせて、測る対象を選びます。顧客がどれを使っているかは、GA4の参照元にどのサービスのドメインが出ているかと、商談の場での聞き取りの2つで確かめます。