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GLOSSARY

Bingbot

Microsoftが運用するBing検索のインデックス用クローラー。Bing索引はCopilotのAI回答の土台にもなる、回答・検索系の代表格。

びんぐぼっと11分で読めます

Bingbotとは何か

Bingbotは、MicrosoftがBing検索の索引を維持・更新するために運用する主力クローラーです。公開Webを巡回し、取得した本文・リンク・構造化データ(=schema.org等の機械可読なメタ情報)をもとに、検索結果に出す索引を構築します。UA文字列の実例は `Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; bingbot/2.0; +http://www.bing.com/bingbot.htm) Chrome/116.0.1938.76 Safari/537.36` で、`bingbot/2.0` と `+http://www.bing.com/bingbot.htm`(Bingbotの説明ページURL)がBingbotであることの手がかりになります。Bingbotはrobots.txtを尊重し、`User-agent: Bingbot` 宛ての指示に従います。

Microsoftはサイト運営者向けにBing Webmaster Tools(ビング・ウェブマスターツール=サイトの検索状況を確認・管理する無料の管理画面)を提供しており、クロール状況の確認、サイトマップ(=サイト内のURL一覧を機械可読でまとめたファイル)送信、クロール頻度の調整、インデックス登録のリクエストなどが行えます。またBingbotの正規性は、公式が案内する検証手段(アクセス元IPと逆引きDNSの照合)で確認できます。UA名は詐称可能なため、遮断・許可の判断は必ずIP・逆引きで裏を取るのが原則です。

Bingは、robots.txtとは別に「IndexNow(インデックスナウ)」という仕組みも推進しています。これは、ページを更新したときにサイト側からBingへ「更新したので取りに来てほしい」と能動的に通知するプロトコル(=手順の取り決め)で、Bingbotがいつ来るかを待たずに素早く索引へ反映させられます。従来の「クローラーの巡回を待つ」受け身の関係に対し、更新を即座に伝えられる点が特徴で、更新頻度の高いサイトにとってはAI回答へ最新情報を反映させる近道になり得ます。

なぜ重要か(AI検索での位置づけ)

Bingbotの重要性は、Bing索引が「検索」と「生成AI回答」の共通基盤になっている点に集約されます。Copilotや、Bingの検索結果に組み込まれたAI要約は、Bingがクロール・インデックスした情報を土台に回答を組み立てます。つまりBingbotにきちんとクロールされ、Bing索引で評価されることは、Microsoft系の生成AI回答に引用されるための入口です。GoogleにおけるGooglebotと同様、Bingbotは「回答・検索系の主力」であり、AI検索最適化(AIO/GEO)でGoogleと並んで押さえるべき二大検索クローラーの一角です。

見落とされがちなのは、Bing索引が「Microsoft自身のCopilot」だけの土台ではない点です。Bing索引は、自社で大規模な検索インフラを持たない生成AIサービスの回答の裏側で参照されることがあり、「共有インフラ」としての性格を持ってきました。したがってBingを軽視することは、Microsoft製品だけでなく、Bing索引に依存する他の生成AI回答での可視化機会まで手放すことにつながり得ます。検索シェアの体感の小ささだけでBingbotへの対応を後回しにするのは、AI検索の時代には割に合わない判断になりやすいのです。

仕組み(UA・robots.txt・検証)

  • UAの手がかり:UA文字列に「bingbot/2.0」と「+http://www.bing.com/bingbot.htm」を含むかで判別します。
  • robots.txtでの制御:`User-agent: Bingbot`(または全ボット向けの `*`)に対し `Allow:`/`Disallow:` で巡回範囲を指定します。
  • 正規性の検証:アクセス元IPと逆引きDNSを照合し、Microsoftが案内する検証手順で本物か確かめます(UA名だけを信用しません)。
  • クロール管理:Bing Webmaster Toolsでクロール状況の確認・サイトマップ送信・クロール制御を行えます。
  • AI回答との接続:Bing索引はCopilotのAI回答の土台になるため、索引への良好な掲載がAI回答露出の前提になります。
Bingbotは「検索」と「Copilot回答」の共通入口。Googlebotと並ぶ二大検索クローラー。
観点Bingbotの実態AI検索での意味
分類(3系統のどれか)回答・検索系(Bing索引の構築)Copilot等のAI回答の土台になる
robots.txt尊重尊重する(Bingbot宛て指示に従う)拒否すると索引から外れAI回答にも出にくくなる
UAの信頼性詐称可能(IP・逆引きで要検証)誤って本物を遮断すると検索・AI露出を失う

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具体例・データ

  • UA実例:`Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; bingbot/2.0; +http://www.bing.com/bingbot.htm) Chrome/116.0.1938.76 Safari/537.36`。
  • 回答との接続例:Copilotが最新情報を含む回答を作るとき、Bingの索引と検索結果が参照されます。
  • 共有インフラ性:Bing索引はMicrosoft製品以外の生成AI回答の裏側でも参照されてきた経緯があり、影響範囲はCopilotに限りません。
  • 管理手段:Bing Webmaster Toolsでクロール状況・サイトマップ・クロール頻度を管理できます。IndexNowで更新を能動通知することもできます。
  • 正規性検証:Bingbotを名乗るアクセスは、アクセス元IPと逆引きDNSの照合で本物か確認できます。

Bingbotは複数のUA名を派生的に持つことがあります。たとえばモバイル向けの索引に使うUAや、Bing関連の各種機能に対応したUAが存在し得ますが、いずれもrobots.txtでは基本的に `Bingbot` 宛ての指示が効きます。運営者としては、UAの細かな差異よりも「Bingbotとその関連ボットを重要ページで拒否していないか」「サイトマップを送って索引化を促せているか」という運用面を押さえるほうが実効的です。細部のUAバリエーションを追うより、Bing Webmaster Toolsでクロールとインデックスの実態を確認するのが近道です。

よくある誤解・注意点

実務での扱い方

  1. GoogleとBingを両輪で扱う:GooglebotとBingbotの両方を無用に塞いでいないか確認します(Bing軽視はCopilot露出の損失)。
  2. robots.txtを整える:重要ページがBingbotに対して `Disallow:` になっていないか点検します。
  3. Bing Webmaster Toolsを使う:クロール状況を確認し、サイトマップを送信して索引化を促します。
  4. IP・逆引きで裏を取る:Bingbotを名乗る不審な多量アクセスは、公式の検証手順(IP・逆引き)で詐称を排除します。
  5. 可視化は回答モニタリングで測る:Copilotでの引用露出は、Bingbotの来訪数ではなく実際の回答出典のモニタリングで評価します。

GooglebotとBingbotの比較

BingbotはGooglebotと同じ「回答・検索系」ですが、いくつか実務的な違いがあります。まず索引が完全に別物であるため、Google向けの最適化がそのままBingに効くとは限りません。次に、Bingは更新を能動通知するIndexNowを推進しており、クローラーの巡回を待たずに索引反映を早められます。そして生成AIとの接続では、GooglebotがAI Overviews(=Google検索の生成AI要約)やGeminiの土台になるのと対をなす形で、BingbotがCopilotの土台になります。GoogleとBingは「二大検索クローラー」であり、AI検索時代にはどちらも欠かせない対応先です。

索引は別物。Google最適化だけではBing/Copilot露出を取りこぼします。両輪で対応します。
観点BingbotGooglebot
運営MicrosoftGoogle
支える生成AICopilot(Bing索引が土台)AI Overviews / Gemini
能動通知IndexNow を推進(サイトマップ中心)
索引の共有性外部の生成AIサービスからも参照されうる主にGoogle自社製品

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AI検索の可視化を狙う事業者にとって、Bingbotへの対応は「もう一つの検索エンジン対策」という以上の意味を持ちます。生成AIの回答は、その裏側でどの検索索引を参照するかによって、引用されるサイトが変わります。Copilotのように明確にBing索引を土台にする回答では、Bingでよく評価されているサイトが引用されやすくなります。したがって、Google向けの技術的最適化(構造化データの付与、robots.txtの整備、サイトマップの提出、表示速度の改善など)を、そのままBingに対しても行き渡らせることが重要です。とりわけ、セキュリティ製品やCDNのボット対策設定がBingbotを誤って弾いていないかは見落とされがちな点で、ここを塞いでいるとGoogleには出るのにCopilotには一切現れない、という非対称な事態が起こります。Google・Bingの両輪を等しく整えることが、AI回答での引用機会を最大化する土台になります。実務では、Google Search Console(=Googleのサイト管理画面)だけでなくBing Webmaster Toolsにもサイトを登録し、両方でクロール・インデックスの状況を並行して監視するのが基本形です。片方だけを見ていると、もう一方の索引で起きている問題(例:Bingでのクロールエラーやインデックス除外)に気づけず、Copilotでの露出を静かに失い続けることになります。

よくある質問(FAQ)

Bingbotをブロックするとどうなりますか?

Bingの検索結果から外れ得るだけでなく、Bing索引を土台にするCopilotなどMicrosoft系のAI回答にも現れにくくなります。検索とAI回答の両方の露出を同時に失うリスクがあります。

BingbotはCopilotとどう関係しますか?

Copilotが最新情報を含む回答を作るとき、その裏側でBingの索引と検索結果が参照されます。Bingbotにクロールされ索引に良好に載ることが、Copilotの回答に現れるための前提になります。

Googlebotに対応していればBingbotは不要ですか?

いいえ。索引は別物です。GoogleとBingは別々にクロール・評価するため、Google最適化だけではMicrosoft系のAI回答露出は取りこぼします。両輪で対応してください。

UAがbingbotなら本物と信じてよいですか?

いいえ。UAは詐称可能です。遮断・許可など影響の大きい判断では、アクセス元IPと逆引きDNSの照合(Microsoftの検証手順)で裏を取ってください。

関連する出典

この記事の根拠にした一次情報(=発表元がみずから出している資料)です。

  1. Bing Webmaster Tools 公式: Which crawlers does Bing use?(新しいタブで開く)https://www.bing.com/webmasters/help/which-crawlers-does-bing-use-8c184ec0
  2. Known Agents(旧Dark Visitors): bingbot(新しいタブで開く)https://darkvisitors.com/agents/bingbot

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